2006年01月10日

野洲高校のサッカーは何かを変えるか?-高校サッカー選手権大会-

■野洲高校との出会い
野洲高校の名は大会前から知ってました。
9番青木が注目選手で各誌に載っていて(はず)、また神奈川代表の淵野辺が高松商との初戦に勝利していれば2回戦で当たる相手だったので。

「クリエイティブなサッカー」
紙面を見ているまでは、特に目にも留まらなかったですハイ。
マスコミが無理に騒ぎ立てるおかげもあって、この言葉にサッカーファンは胸を躍らせ、そして実際にそのチームが披露するコンテンツに失望したり、希望を抱いたりしていたから。
そう、本当の意味でクリエイティブなサッカーをするチームの絶対数や割合は少ないけれど、サッカーファンが夢を見るそのフレーズ自体はさほど珍しい言葉では無いのですね。

要するに僕の気持ちはこう。
「へー。そのうち一度見て見たいね〜」
古のヴェルディ、全盛期のジュビロ、その昔のアヤックス、セルタ、バルサ、そして現バルサ、ブラジル。

「うまい選手を置いてスペクタクルと、そして汗かきの組織のバランスの調和のとれた好チーム」


■野洲サッカーの凄いところは
野洲もまあ、そんなところかなと。
準決勝をほんの少し楽しみにTVをつけると、ブラウン管から彼らが披露したコンテンツは僕の度肝を抜いた。こんなサッカー後にも先にも見たことが無い。

確かに、かなり技術のある選手を並べている。
そして、その技術をピッチ上でいかんなく発揮し、サッカーの醍醐味ともいえるドリブルやパスを見せている。各誌(および各紙)も、著名人も、そしていくつか回ったブログでもその様なことを褒めていた。本当にうまい選手が多く、そのプレーの連続を披露するテクニカルなサッカー。

僕は、これは的を射ていないと思う。
野洲のサッカーの凄いところは、そこじゃない。
それは、今までのチームにもあった。
東福岡の三冠達成したチームの方が、きっと上記の様な表現は当てはまるんじゃないだろうか。ドリブル突破や目の覚めるようなスルーパスは、ある意味際立った能力を持つ選手なら出来る。個人では出来る選手は他にもいる。野洲のオリジナルじゃあない。


野洲が本当に優れているのはサッカーに対する意志や、その疎通力。浸透性。
野洲は別にドリブルはそこまで多くない。中盤では基本的にパスワークを基本として崩す。
ただ、勝負の局面に立ったとき、たとえそれが劣勢の状況でも「そこでいくか?!」という場面を突破する。だから。ドリブルが多く見えるのだと思う。(距離の長いドリブルが、他校より多いのは事実だが)

また、野洲のサッカーはヒールキックが異常に多い。これが本当に多い。
そのヒールキックを出す選手をマスコミは褒める。確かに凄い。
でも、本当に凄いのはそこじゃない。

決勝戦の決勝ゴールを見てもわかると思う。
野洲の選手にはヒールキックを蹴るときの違和感が一切無い。
ものの見事に、自然に出してみせる。
そしてもっと凄いのは、寸分たがわず"そこ"に味方が走りこんでいる。これが凄い。

ヒールキックなんて、技術的には実はそんなに難しくない。
ヒールキックは、技術よりも判断が難しい。
自分の背後へ、ほぼノールックで出すわけだから。
敵を欺けるが味方も欺いてしまう危険を多くはらむ。
もし、それを失敗すれば、前掛かりになっていた所を突かれ、
一気にカウンターをくらい即失点ということも大いにありうる。


野洲のサッカーが凄いのは「ヒールキックを出した意外性」ではなく
「あいつは必ずここに走りこんでいるはず」
「あいつは必ずあそこのスペースに敵を欺いてパスを出すはず」

という、この高い信頼性が凄いのだ。

イレブン全員が自分たちのサッカーを共通理解し、そして同じ絵を共有する。
絶対の自信を持ち、決して臆することなく味方を信じて走る。

局面でのドリブル突破も同じ。
囲まれても決してあわてず、果敢にチャレンジしていく。
味方もそれを指示し、そして信じ「あいつはあそこを突破してくる」と絶対の自信を持ってスペースへ走る。


■野洲サッカーの守備
また、野洲のサッカーが他と異質なのはそれらの信頼が守備にも活かされていること。
基本的にうまい選手は守備が嫌いだ(笑)けれど、野洲の選手は全員がボールを奪われた瞬間から守備に走る。だからプレスもうまい。ただ、DFに関しては個人で守っている印象が強く、守備戦術としては高くないと思う。けれどそれも、野洲の攻撃サッカーを展開するにはある程度目をつぶらなければならない部分なのかもしれない。

野洲が本当に凄いのは、うまい選手が驚異的なプレーをすることじゃない。
全員が強い信念を持ち、ともすればリスキーな自分達のサッカーに自信を持ち続け
そして何より、同じ仲間と血の滲むような努力をし、苦しい経験をして勝ち取った
互いの強い絆で結ばれた「信頼」が見せる、チーム全体の意外性やスペクタクルな
サッカーが凄いのだと僕は思う。


■野洲サッカーにダブって見えたあの伝説のチーム
ふと、昨日の決勝で野洲のサッカーを見ていて思うことがあった。
これと似たようなチームをどこかで見たことがある。
そのチームは、笑われてしまいそうだが、サッカーファンなら誰もが知っている
あの漫画のチーム。

そのチームの名は掛川高校。
「青き伝説 シュート」の主人公チーム。
野洲のサッカーの長所と、掛川の長所は全く同じだ。
自分達のサッカーに自信を持ち、サッカーに流れる「リズム」を掴み決して臆することなく攻撃をしかける。

天才 久保嘉晴
「ボールを持ったら観客全てが自分を見ていると思え。そして少しでもボールをゴールへ近づけろ」

野洲高校 山本監督
「相手に囲まれたら『やばい』ではなく、目立つ好機と思え」


「シュート」の連載の中で、ミラクルチーム掛川と対戦する事を目標に快進撃を続ける神奈川代表:久里浜高校は、掛川の事をこう評する。

「掛川の奇跡は、凄い選手がたくさんいるということじゃない。決して臆することなく自分達の攻撃サッカーを貫ける、チャンスに一気に突っ込むことの出来る勇気を持った選手が、ここに集まったことが奇跡なんだ」

また同様に「シュート」の連載の中で、後に高校サッカーNO.1の司令塔となりセリエAのユベントスに移籍する神谷は、掛川に入学する以前までは「チームプレーの出来ないスタンドプレーヤー」と揶揄されていた。しかし、掛川に入ることでその汚名を晴らすこととなる。神谷の評価を変えたのは、神谷の能力を信じて走り、パスを受ける掛川のチームメイトの存在だった。

野洲も同じじゃないだろうか。
どんな鋭いドリブルも、トリッキーなパスも、味方が信じて走りこんでいなければそれは「独りよがりのスタンドプレー」となってしまう。信頼して動く味方がいるからこそ「高次元でのチームプレー」となる。

決勝戦のゴールも、掛川そのものだったと思う。
あの苦しい時間に、今大会屈指のファンタジスタ14番乾は、前回王者に対し臆することなくドリブル突破を仕掛け、そして"そこ"にボールを置いてくるようなヒールキック。完全に意表を突かれた鹿実とは裏腹に、野洲の10番平原は一切の迷い無く"そこ"へ走りこんでいて、その絵を描き、右サイドをあがっていた中川真吾へグラウンダーの、一切走る速度を緩める必要の無い絶妙なパス、そして、あの時誰もが思ったに違いない「シュート!」の絵を裏切り、センタリングをあげる。

そこには、「必ず来る」と信じて走りこんだ瀧川。
平気で中一日や連日試合をこなす高校サッカーの、最後の試合である決勝戦の、延長後半とは思えないプレーの連続だ。


■野洲サッカーのアイデンティティーを植えつけたその人
また、山本監督も評価したい。
守備にしても、攻撃にしても、野洲のプレーはリスクが高い。
ドリブル突破にしても、意外性のあるプレーにしても、中盤でのリスキーな繋ぎにしても。繋ぎすぎて、カウンターを食らうことはきっとザラだったろうし、本人の語るとおり「うまいけどあれじゃ勝てない」と中傷されたのは一度や二度では無いはず。


野洲のようなサッカーを展開するには、選手以上に、チームを指揮する監督が絶対の自信を持って、チームにアイデンティティーを注ぎ込まなければならない。とかく、監督というのは勝利のために、組織を植えつけたがる。フィリップ・トルシエはその最たる例だろう。そこをグッとこらえ、選手達に「お前達のサッカーをやれ」と発し続け、そして選手達のチャレンジするメンタルを築き上げたこの山本監督は、掛川で言うところの久保嘉晴や神谷にあたる。


また、基本的に「夢物語」である漫画ではあまり描かれていない「守備」の部分。あれだけの攻撃の素質を持ったイレブンに、しっかりと「自分達のサッカーをするために必要な守備への貢献」と「最低限度の約束事」を植えつけた事もまた、とても難しく、評価されるべきところだと思う(我が日本代表監督にはこれが足りないと思うのだが・・・)


■野洲サッカーの力
野洲の本当に凄いところ。
それは選手、監督全員が自分達のサッカーを信じ、決して諦めることなくチャレンジしたその「信念」と「信頼」だと思う。


巷で騒がれている「野洲高校のサッカーはサッカーを変えることができるか?」
これは適切じゃない。


「日本サッカーは野洲のサッカーから何かを感じ取ることができるか?」


posted by 総さん−ソウサン− at 21:18| ☀| Comment(3) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

野洲vs鹿児島実業-高校サッカー選手権大会-

「目的意識の低い人とその組織。-後編-」
を書こうと思っているのですが、その前にこっちをUPしておきます。
待っていた方スミマセン(そんな人いるのかという疑問が・・・w)

国立へ生観戦に行きました。
本当はスノボへ行く予定だったのですが、コンディションやスケジュール等いろいろな事を複合的総合的に判断した結果、断念することに。

それではではでは、準決勝で一目見てほれ込んでしまった野洲高校のサッカーを見に行こう!!と、なったわけです(←でも実は決勝戦忘れていた人)


どんなコンテンツを彼らが披露しているかは、この決勝のレポとともに綴りたいと思います
「野洲のサッカーを生で見たい」
完全な野洲のファンとして、国立へ向かった。

戦前の予想としては、それでも鹿実が有利かなと思っていた。
野洲のサッカーは楽しい。でも、どうなんだろう、鹿実のあの圧倒的な質と量を兼ね備えるサッカーに、彼らは自分たちのサッカーをさせてもらえるだろうか。鹿実は強い。野洲との比較で、まるでフィジカル全盛の汗かきサッカーの様に言われているけれど、そんな事はない。鹿実は基本的に毎年基本技術の高い子を送り出してくる。前園も、遠藤兄弟、城、田原、松井大輔らが鹿実出身だということを忘れてはならない。

松沢監督自身も「選手の成長第一監督」だったりするのだ。
だから、松井のような選手も出てくる。ただ、高校生が成長する器として、スタミナと肉体とスピードを鍛える。「この時期に器を作ろうという」意識が少し強いだけで、同じフィジカル鍛えで有名な国見とは、展開するサッカーのコンテンツが違う。国見は勝利至上主義の汗かき前提サッカーだ。ただ、野洲がそれよりもずっと「技術より」だっただけの話。


バランスの良い鹿実は、いつもどおり、いや昨年同様もう後に試合を残さない分、序盤から猛烈にプレスをかけてきた。予想通りの初動アタック。しかも、血の滲む様な鍛錬の末に生まれたフィジカル、スピード、スタミナを駆使したプレス。その上、鹿実はそのプレスがうまい。ドイツに似ているかもしれない。加えて、野洲の選手は皆お世辞にも線が太いとはいえない。自前のテクニックを活かし中盤でパスをつなぐ野洲は、そのプレスを受けて技術が発揮できない。

野洲の山本監督は「序盤のプレスに負けずに、自分たちのサッカーを貫き通せ、絶対にDFラインを下げるな」と戦前に選手に伝えたそうだが、3-5-2同士の対決、プレスに真っ向勝負したとなれば、自ずと分がある方がラインが高く保てるわけで、序盤の野洲のラインは低かったといえる。(中盤が間延びしていたわけではない)


ただ、サッカーというものは時間にして90分も同じ人間が走り回るわけで、必ず波やリズムというものが出てくる。おされていても、不思議と守備のリズムが出来てきてくる。突如仕事が忙しくなったとしても、しばらくするとそのリズムになれてくるのと同じですね(笑)要は慣れてくる。また、序盤から飛ばしている鹿実も、そのままのリズムでプレスをかけていると、不思議とマンネリ化してくる。「なかなかうまくいかないな」という空気がうまれ、プレスにほんの少しのブレが来る。その両チームのバランス変化により緊張状態から多少のんびりした均衡状態がうまれる。

野洲を応援していた僕が、開始直後から野洲に対して抱いていた願い。

「序盤の15分を耐え切れ」
15分を無失点で切り抜ければ、鹿実のスピードにも慣れ、必ず互角に野洲のサッカーを展開できる時間が来る。慣れさえすれば、野洲の選手のクオリティであれば必ずイーブンに引き戻せる。

予想通り前半15分過ぎから少しずつ野洲の、特にDFの3人が鹿実のプレスに慣れてきて、良いボールを蹴れるようになってきた。野洲の3DFも、DFとは思えないロングキックの精度を誇る。そうすると、裏へのカウンターが少しずつ決まりだし、鹿実のメンタルはほんの少し後退し、DFの落ち着きにより野洲は自慢の中盤が本来の姿を現し始める。

野洲の中盤の選手たちは、どの子もうまい。
技術がうまいだけではなく、全員が「ボールの貰い方」を知っている。
囲まれても、落ち着き払い、ボールを貰う前にフェイントを入れてほんの少しのスペースを作る。ボールの貰い方、前の向き方が5人全員凄くうまい。くるっくるまわる(笑)全員が、他チームで司令塔を張れるような視野の広さを持っているようだ。

15分からは、両校が持ち味を出し切ることもなく、全く防ぎきられることも無いという、見ているものにはとても楽しい膠着状態が続き、そして野洲の先制点。素晴らしいゴールだった。

一度目のクロスのこぼれをダイレクトで折り返す。
あれは並の選手なら一度トラップしているだろう。
あの浮き球をあの局面でダイレクトで折り返すとは恐れ入った。

この先制点により、爆発した野洲サッカーが披露される。
ここで、追加点を取れなかった事が、野洲が後半で追いつかれてしまう原因だった。
鹿実のようなタフな相手と戦う場合は、メンタルが落ちている間に追加点を叩き込まなければ、ほぼ間違いなく地獄のような復讐を受ける(笑)

そして、案の定後半に同点ゴール。
鹿実が幾度ものチャンスをつかみ、枠を捉えたシュートは素晴らしいの一言に尽きるが、お前は若林源三かと疑いたくなるようなセーブを連発する野洲GK下西。だったが、唯一ふわりと浮いたヘディングは止められなかった。妥当なゴールだ。

そこからは、鹿実の猛攻をなんとか凌ぎきる野洲。
ここで、両校のバランスをイーブンに保ったのが、野洲の攻撃陣。
平原、乾、そして青木が効果的なカウンターを放つ。
彼らが失点直後でも臆することなく勝負を挑み、特に青木が下がりすぎることなく、野洲の攻撃メンタルを保ち続けたため、カウンターがはまり流れは一進一退のイーブンに。

延長戦は、気持ちの勝負。
どちらも負けていなかった。素晴らしい戦い。
しかし、最後は、野洲が野洲らしいプレーを連発し、王者を仕留めた。

素晴らしい試合。
サッカーのコンテンツのみで、これほどに楽しく且つ興奮した試合はJでは記憶に無い。
(優勝が絡むだとか、代表が絡むだとかサッカーの外側を盛り込んだ楽しさはあったが)
これで1500円はある意味ボッタクリだ(笑)

「お金を払って野洲を見に行きたい」
バシっとそう思いましたよ山本監督。
このチームを来年も見られないのが残念だ。
posted by 総さん−ソウサン− at 20:00| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月03日

ありがとう淵野辺イレブン。-高校サッカー選手権-

Jリーグのどのチームのそれより、彼らは僕に感動を与えた。
淵野辺のメンバに対して抱いた雑感と感動をここ記す。

DFの4番加藤は対人に強く、ヘディングも高い。良いDF。
ゴール裏に「町田FC加藤先輩」との垂れ幕があって、少し感動したな。
そして中央の2番(峯尾だったかな?)。読みが鋭く、スピードもある。坪井のようだ。悪くない。

中盤は、全国レベルで見ても、遜色ないタレントだと思った。
5番は中盤の繋ぎに光を見せる。
右の10番太田は、その背番号の通り横浜FCへ入団が内定しているテクニシャンだが、この日はそこまでの輝きは見られなかった。県予選では大暴れだったのだろうか。
左の7番座間は上手い。技巧はかなりのものだと思う。ただ、どうもプレーが小さいというか消極的というか、その辺が改善されれば充分なタレントになると思うのだが果たして。

そして、この日一番に目に付いた攻撃的MFの中央に位置する8番小林悠。
前評判から太田太田と思っていたが、うまいじゃないか!!
抜群のテクニックに、敵陣をすり抜けるスピード、そしてテクニックとリズムを活かしたドリブルに、パスセンスのおまけつき。藤田や森島のような選手。特筆すべきは、技巧に優れているだけでなく、トップスピードでもそれがブレないこと。このような選手はきっとトップ下でなくとも、セカンドトップ、サイドMFとしても能力を発揮するに違いない。

MF最後は6番高田。
はっきり言って、足元はおぼつかないという選手。
しかし良く走り、体を張り、味方を鼓舞し、泥まみれになる。
試合終盤まで、足を止めることなく動き回り味方に声をかけていた。
とりわけメンタル面においてコントロールの難しい高校サッカーにおいて、彼がその左腕に腕章を巻き、ボランチとしてピッチに立っていた理由は手に取るほどよくわかる。僕でも彼をピッチに立たせるだろう。サッカーの上手い選手ではないが、とても好きな選手だ。


FWはデカいのとヒョロいのの凸凹2トップ(笑)
前評判によれば「日本の育成志向から外れた逸材」9番の小川に注目していたが、そこまでの器には見えなかった。確かに、守備には走らないし(攻撃にもいまいち走らないけど)、ポストにもならない。そしてボールを持てばどんな位置でも勝負してしまい、全く味方を使わないようなプレーが多かった。どう考えてもそこはパスを出しておいてPA内で勝負した方が良い思う場面でも。

守備もパスもフリーランニングもしないのは結構。
そのかわり、ボールを持ったときのコンテンツが人より異常に高ければ文句無し。
なのだが、そこまでの個人能力には見えなかった。県予選ではもっと良いプレーコンテンツを披露していたのかな、と推測。

後半、8番小林のゴールで先制するもののわずか7分で追いつかれる。
淵野辺は良く攻め、シュートも放ち、最後まで良く走り波状攻撃を繰り出していたのは淵野辺だった。本当に最後までよく走っていた。最後の左サイド太田からのクロスから工藤のゴールはオフサイドだったが、素晴らしいゴールだった。

その後、高松商はPK職人と思われるGKを投入し試合終了。
規定によりPK戦へ。
両軍共に5人はキッチリ決めた。
サドンデスからは、PKはたぶん後攻の方がメンタル的に不利だと思う。
6人目、後半交代出場し幻のゴールを決めた淵野辺の13番工藤のシュートはGKに阻まれる。
幻のゴールから一転、悪夢の映像。人生の不条理とはこのことか。

一瞬の出来事に、倒れこむ淵野辺イレブン。
6度の"チャンス"をものに出来なかった淵野辺GK高野はその場で泣き崩れ、シュートを阻まれたった数分で天国と地獄を味わった工藤は立てそうに無い。その工藤を、ウインドブレーカーを着た主将:高田が慰め肩を抱えて起こしたのは印象的だった。主将は最後まで主将だ。

ピッチの遠くからコーチと思われる男性に肩を抱かれ、大泣きしながら歩いてきたのは、この試合で光を放ち続けていた8番小林悠だった。悔しいだろう。自らのゴールで先制し、今日のプレーも素晴らしかった。淵野辺も決して悪いチームではなく、試合を支配している時間は淵野辺の方がはるかに長かった。


「それがサッカーだ」
プロにならば言えるこの言葉も、彼らには到底言えそうに無い。
それよりも、選手権初戦でも自県のチームを応援することがこれほど楽しいことだと教えてくれた彼らに感謝をしたい。小林悠のプレーや高田のキャプテンシーや献身的なプレーには本当に感動させられた。プロではない「気持ちで繋がったチーム」だからこその、魅力なのだろう。淵野辺イレブン、本当にありがとう。


最後に、この日で虜になってしまった8番:小林悠だが、あの日のプレーだけならば確実に横浜FC内定の10番太田より輝いていた。あと二つ勝っていれば、少なくとも大会優秀選手には選ばれていたのではないだろうか。そんな彼の進路は、一体どうなるのだろうか。初戦敗退ではプロは厳しいのかもしれない。是非サッカーを続けて、来季が叶わなくともいつの日かJリーグで彼を見たいのだが、難しい要求だろうか。


とりあえず二次元の世界に所属する"僕の"ベルマーレから彼へオファーを出すこととしよう。
posted by 総さん−ソウサン− at 00:00| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月02日

麻布大淵野辺vs高松商 -高校サッカー選手権2回戦-

実はね、見に行ったのですよ。三ツ沢だったので。
ここ最近の「なんでもいいから蹴球生観戦」というマイブームに従って。
というか、サッカーファンのくせに高校サッカーでまともに神奈川を応援したことはなかったのですよ。1回戦敗退が多いのも原因ですがね(汗)まともに神奈川を高校サッカーで応援した時となると、もう10年ぐらい前になりますね。第75回だったかな。中村俊輔率いる桐光学園。が、当時から注目していた後に日本が世界に誇るファンタジスタとなるコノヤロウは、なんと大会中に風邪をひいて発熱しやがってw、そこまでスーパープレーの連続という記憶はないですね。前回大会の星陵:本田の方がインパクトはあったように思います。

そんなこんなだったので、まともにTVで応援した事もなければ生観戦なんて一度も無い。
1月2日に三ツ沢で神奈川の淵野辺が初戦を戦うということで、チケットも安いし行ってみた次第。また、淵野辺という高校は前述の桐光学園が実は前年も神奈川代表になっており、その年に県予選決勝で退けた相手が淵野辺。その翌年、僕は高校1年生となり、我が校のサッカー部がインハイ県予選で淵野辺と戦った事があるのです。僕はもちろん出てないですけどね。なので、ちょっと縁があるようなないような淵野辺なのです。


さてさて、試合の方ですが、面白かった・・・。
同じ三ツ沢、J2の試合より全然面白かったですね。
レベルはもちろんプロには及びませんが、やはり「お金がかかっていないからこそ」の気持ちやモチベーションがある。3年間同じ仲間と苦楽を共にし、県予選の優勝をともに味わった仲間。その仲間と味方として一つのボールを追うことは、今日この日からの戦いで負けた瞬間に終わる。才能に恵まれプロの道へ進む者もいれば、願い叶わず大学や社会人サッカーへ進む者もいるだろう。はたまた、家業を継ぐもの、サッカーをやめる者もいるに違いない。天皇杯の一発死とはやはり意味が全く変わってくる。

試合は、雨の中序盤から淵野辺がパスを繋ぎ支配する。
なるほど。前評判をチェックしていたが、確かに皆足元の技術はしっかりしている。
ただ、個人の閃きや培った連携だけでパスを繋いでいるようなイメージ。
だから、意味を持たないパスも散見された。良くも悪くも個人力で戦い抜くチームなのだろう。

対照的に高松商は守備組織をしっかりと作り上げそこから9番(名前が出てこない・・・)をポストに高い技巧を持つ10番南原に落とすサッカー。9番はフィジカル的に凄く強い。だが、足元がおぼつかない。彼にもっと技巧があればこのチームはもう一つ上のランクにいけるのではないだろうか。

前半はどちらも慎重な試合運びという言葉が最も適切だったかもしれない。
やはりこれは2回戦と銘打たれても、紛れも無い初戦だということかな。


後半、8番小林のゴールで先制するもののわずか7分で追いつかれる。
どちらも素晴らしいゴールだった。
その後、高松商の時間となるが、終盤には淵野辺の時間に戻る。
良く攻め、シュートも放ち、最後まで良く走り波状攻撃を繰り出していたのは淵野辺だった。
本当に最後まで走っていたし、そしてその通り終了間際に連打の末追加点を奪ったのだが、無常にもオフサイド・・・・。最後の左サイド太田からのクロスはマイナス方向に見えたのだが、アレは本当にオフサイドだったのだろうか。

その後、高松商はPK職人と思われるGKを投入し試合終了。
規定によりPK戦へ。
両軍共に5人はキッチリ決めた。
サドンデスからは、PKはたぶん後攻の方がメンタル的に不利だと思う。
6人目、後半交代出場し幻のゴールを決めた淵野辺の13番工藤のシュートはGKに阻まれる。
幻のゴールから一転、悪夢の映像。人生の不条理とはこのことか。

一瞬の出来事に、倒れこむ淵野辺イレブン。
非常に素晴らしい試合だった。1500円でこれほどのコンテンツのあるサッカーが見れるのなら、僕は喜んで払います。

来年も必ず観戦に行くことを誓います。
posted by 総さん−ソウサン− at 00:00| ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月04日

12.3決戦 一番心に残ったのは・・・。

12.3 J決戦。
実は、この日最も僕の心に刻まれたのは、ガンバ大阪サポには申し訳ないが、
白の戦闘服を身にまとった彼らではなく、水色の戦闘服を脱ごうとしている彼だった。


日本が世界に誇る、日本史上最高の左サイドバック。



相馬 直樹。

ガンバの応援に行ったので、ガンバのプレーに注目していたのだが、どうにも・・・。
つい彼に目が行ってしまう。本当に彼はこの日で現役生活を終えてしまうのか。

ラモスも引退した。
福田も引退した。
井原も、柱谷も、北澤も武田も引退した。
皆、代表の常連だった。相馬と変わらない。
なぜか、相馬の引退は彼らに比べてより一層切ない。

理由の一つは、もちろん我が教祖:名波と共に代表の左サイドを作ってきたという点がある。
ただ、それだけではない。
はじめてだった。相馬のような選手は。
ラモスも、井原も、柱谷も、北澤も僕がサッカーを見始めた頃にはすでに代表にいた。
相馬は違う。ドーハ後に本格的に代表に入ってきた選手。
初めから終わりまでずっと見ていたのだ。

だから、彼の素晴らしいプレーや苦しんだ時期、いくつもの映像が脳裏に焼きついている。
フランスW杯最終予選緒戦、対ウズベキスタン。KINGに速いクロスボールを送ったのは彼だ。
同韓日戦。名波の先制点をアシストにとどまらず、二点目も演出。
本戦では3戦フル出場し、世界でも高い評価を得た。
アルゼンチン選では、ほんのあと一歩でゴールだった。
もしかしたら、W杯日本人初得点は我らが隊長ではなく、彼だったかもしれない。
鹿島での相変わらずの躍動に、元来右利きを活かした強烈なミドルシュートを放った。

大怪我をし、ヴェルディへレンタル移籍。
鹿島へ戻るものの、そこにはアウグストがいた。
そのアウグストは、ともに今期でフロンターレを去るというのだから、
縁というのは不思議なものだ。

とりわけ高い技術を持っているわけではない。
スピードもない。キープ力があるわけでもないし、突破力も無い。
体格に恵まれた選手でもない。
けれど、紛れもなく彼は代表において一時代を築いた偉大なるサイドバックだ。

粘り強い守備と、そして圧倒的なスタミナ。
センターの選手の能力を的確に引き出せるポジショニング。
かの決戦の日において、それは相変わらずで、彼は中央の選手に横にパスを出した後、必ず止まらずに走り抜けた。(中村、もう少し相馬を使ってくれよ・・・)

フランスW杯最終予選当時、いや、それ以前でも構わない。
チームが劣勢の中、ボールを奪い取り、名波に、中田に、山口に、前園にボールが渡り、
スタジアムが沸き立ち始める瞬間。
かの司令塔達が、こぞってスペースへ供給を虎視眈々と狙うその瞬間、
相馬は必ず左サイドのそこにいる。
TV観戦のときはより顕著で「そこに出して誰かいるのか?!」と思った矢先、
守備者に加わっていたはずの相馬が猛然と走りこんでくる。

労を惜しまない運動量に、的確なポジショニングや試合を読む戦術眼がそれを可能にするのだろう。まさしく、サイドバックの鏡。ぜひとも、彼のプレーを現代表において「通訳」と揶揄される彼に見て欲しい。サイドバックとしての動きの質や自信をつければ、「通訳」の君だって、充分世界に誇れるサイドバックになれるのだから。もとい、それは「通訳」の彼でなくても、二部降格が決定した名門クラブの「同姓の彼」でも構わないのだが。


相馬よ。
長い間お疲れ様。
生まれて始めて見た偉大な正統派サイドバックを僕は一生忘れないだろう。

そして、本当に本当にたくさんの感動をありがとう。
posted by 総さん−ソウサン− at 18:18| ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月03日

Jで一番長い一日 12.3

サッカーファンにとって、最も長い一日となった12.3。
僕は幸運にも、いや自らのサッカー眼によりw等々力を選んでチケットを買い一人観戦に行ってました。

僕がココ最近見たガンバの試合はナビスコ決勝・準決の2試合。
正直、あまり良い印象は持っていなかったのだが、この日は中々良かったんじゃないでしょうか。相変わらずフリーランニングが少なくて人もボールも動くダイナミックなサッカーというのは無いけれど、やはり皆上手い。

特に、フェルナンジーニョ。
彼を生で見るまでは「なんで二川がいるのにコイツとるんだよ」と思ったけど、徐々にその実力を確認。やがて「またフェルナンジーニョか・・・」に評価が変わることになるが、この日は本当に獅子奮迅の活躍。すんごいね彼は。体格が小さいからフィジカルが弱いのかと思いきや、筋肉の塊なのかというぐらいビクともしない。その上、かなり速い。ドリブルスピードはかなりのもの。テクニックは言わずもがなで、一体何人交わしたんだという局面もちらほら。J屈指の外国人じゃないだろうか。アラウージョとともに彼も推したい。

試合は、ガンバ大阪が先制するも、川崎フロンターレが追いつくという展開を二度繰り広げた後、家長の素晴らしい突破によりPKを奪取。かなりのプレッシャがかかったと思われるが、遠藤が司令塔の重責を全うするような落ち着いたキックで三度突き放す。しかし、その頃既に長居ではセレッソが西澤がFC東京を突き放すゴールを決めていたため、僕も、そしてスタジアムもどこか落ちついた感のある喜び。

そのまま、一進一退の攻防が繰り広げられ、自宅観戦している友人から長居の情報を常に入手。FC東京が空気を読まない攻撃を展開しているwとの友人からの報告により、「相手も1点差。まだまだわからない」という"優勝が目の前にある"というものとはまた違った、ガンバ自らではどうしようもない、けれど勝利しなければ運をつかむ権利は得られないという独特の緊張感を堪能。

そして、終了間際。
周囲で観戦していた"名も知らぬ同志"が叫ぶ。
「セレッソ同点!!セレッソ同点!!」
皆お互いが顔見知りではないからか、当人に確認はしなかったが、ほんの少しざわめく。
「確認したいが、知り合いではないし・・・本当だろうか?!ドキドキ・・・」という微妙な緊張感を味わい、すぐさま別の"名も知らぬ同志"が同時刻長居に出向いている仲間との直通電話にて再度確認。

どうやらセレッソはまたしても、そしてFC東京はまたしても大物喰いを成功させたようだ。その証拠に、フロンターレ陣内の左サイド(メインスタンド側)、にボールが流れた際に、大黒がベンチから飛び出し、アラウージョや寺田にピースサインを両手で必死に示している。

その直後。寺田の技巧的な突破から、中へ折り返し、"決定人"の一発。
等々力は割れるような歓声に包まれ、アラウージョはわき目も振らずゴール裏のサポーターは駆け寄り、サポーターはスタンドを乗り越えてしまう。抱き合う両者。ルール違反だが、しかし感動的なゴールだった。直後、ガンバ大阪の優勝が決定。これほどの興奮と感動を味わえるリーグを持つこと、そして自らが運よくこのスタジアムを選べたことが素直に嬉しい。

ガンバ大阪、本当におめでとう。
まだ耳に残っている。
「ガンバッ ガンバッ オッサッカガンバ!」
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2005年11月29日

Jリーグウイニングイレブン9アジアチャンピオンシップ

なんていうかまあ、買ったわけですよ。
今まで、W(ワールド)版にせよJ版にせよ新作が出るたびにゲームバランスや選手の動き、クセなどの質の違いに戸惑ってきたけれど、8→9は異常。これはもう別のサッカーゲームとして捉えた方が潔く受け入れられる(笑)

とりあえず、物凄い端的に一言で表すなら

行き過ぎたリアル

こんな感じです。
我ながらピンポイントで表現できたのではと自画自賛。
ドリブルにしても、トラップにしても「現実のサッカーではこうはいかないだろう」という所が再現されている。

たとえばトラップ。
トラップをする前に方向キーを無理な方へ押していると、トラップもその方へ流れる。完全に反対方向だと、体だけ反転させてボールには触れていないことすらある。これは現実のサッカーでもセンタープレーヤーが良く使うボディテクニックですね。ボールの転がる先に敵がいないことが前提ですが。だから、ボールを受ける前にむやみに方向キーを押しているとボールを流してしまって、敵に取られてしまったり。ちゃんと周りの状況を見て、トラップもうまくやらないといけない。

たとえばドリブル。
急なターン、無理なターンは出来なくなった。
というよりは、遅くなった。無理やり前を向いたり、中へ切り返したりは難しくなった。だから、より一層「前を向いてボールを貰う」ことが重要になっている。前を向ければ驚異的な力を発揮するが、後ろ向きでボールを貰うと上手く能力が発揮されない。現実のサッカーと同じですね。まあ、だからここまでする必要があったのかという疑問はわいてくるもののこれはこれで面白い。

さて、マスターリーグ。
我がお膝元チームベルマーレでスタート。

=======================
            CF
        ST  柿本
        佐野

   SH            SH
   坂本            加藤
       DH
       佐藤   DH
            吉野
 SB                SB
 城定                村山
      CB    CB
      白井   バリシッチ

=======================

よっぇええぇ〜(笑)
FW柿本はJ1でも通用する力があって、中心選手。
ボランチの佐藤悠介、左の坂本、この辺はJ2の中では高い能力。
そしてなんと言っても、元柏レイソル10番、ドリブルよし、パスよし、テクニックよし。そして、惜しみない運動量を元にした有機的攻撃を生み出せる加藤望。
その加藤望の能力が試合を重ねるごとに落ちていくという厳しい現実

しかも、今作はこれまでに比べて疲労の蓄積が激しく、フル出場させると次節にはバリっと疲れが残り、2試合フル出場した暁には、3節目にはスタミナがひどい有り様になるという、こんなところでもJ2を行き過ぎたリアルで表現(笑)

というわけで、J2の癖に【同じ戦力を持つチームを二つ分有する】という、潤沢な資金を持った欧州列強のそのまた一部超列強クラブにのみ許されるターンオーバー性をしかなければ、とてもじゃないが戦えないので、補強決定。で、今作は前作と違いあのJで活躍したクラシック選手をWE−SHOPで買えるという。間違いなく、補強のターゲットはコイツらだ!w(リネームの必要がありますが)

補強選手その1
ラモス 瑠偉

そら取るわっつう話で。
前作は全員新人として出てきたので、今作もきっとそうなんだと思っていたら、なんと36歳で登場(笑)他の選手も調べてみた結果、どうやらJで最も活躍した時期の年齢に設定されている模様。36でもかまわん。いるだけで絶対に違うはずだ(笑)メンタリティが凄く高いので、後半スーパーサブとして使う。


補強選手その2
前園 真聖

まえぞのさんの〜いうとぉりっ♪
21歳で登場。高いですよ能力。代表レギュラークラスとまでは行かなくとも、食い入るぐらいの能力はある。既にピークに近いということは見えないふりをしようw。ご存知の通り、当時のゾノは、独特のリズムを持った驚異的なドリブル、相手の虚をつくスルーパス、エリア内での決定力と、まさに敵に恐怖感を与えるソリッドプレーヤ。きっと活躍してくれるに違いない。


補強選手その3
北澤 豪

運動量の豊富な上、中盤ならどこでもこなせるユーティリティー性に惹かれた。当時の北澤は、本当に良く動いていた。たぶん、スタミナだけならダービッツやセードルフと勝負できたのではないかと、本気で思っていたり。まあ、スタミナしかないのですが(汗)しかし、疲労の激しい今作においては貴重な能力の一つであることに疑いは無い。


補強選手その4
ビスマルク

ヴェルディばっかだなヲイ(笑)
言わずと知れた司令塔。柔らかいタッチに正確な技術。長短を問わないパス能力にミドルシュート。そして、彼が最も優れているのは、それらの武器全てプレスをかけられても揺るがないこと。素晴らしいボディバランス。鹿島で10番でしたが、彼はやはり7番が最も似合うプレイヤだったでしょう。


補強選手その5
佐々木勇人

この人です。クラシック選手じゃない。モンテディオの右サイドを任される若手であり、同時にモンテディオのストロングポイントは彼あっての右サイド。でも、僕が獲っちゃう(笑)スピード、ドリブル突破、テクニックに優れた選手。良い選手ですね。


さて。
補強後の布陣。





っていうか「トップ下の選手ばっか取ってんじゃねえよ」っていう突っ込みをいただきそうですが、それは下を見てから言ってください。もう決まってるのですよ我がチームの司令塔は。




=======================
            CF
        ST  柿本
        前園
          OH
   WB    あのひと    WB
   坂本            佐々木
       DH
      ビスマルク  DH
             北澤

    CB   CB    CB
    城定   白井   バリシッチ

=======================

焦らすなあw


OH「あのひと」


誰だと思いますか。
むふふのふ。

ヒント。
J草創期に活躍した元日本代表。
10番をつけ、「将軍」の異名を取り、抜群のテクニックで敵を翻弄し魔法のスルーパス、一撃必殺のFKを放つファンタジスタ。ただし、フィジカルが弱く、運動量も乏しいため、現代サッカーには適合できなかったクラシック的なファンタジスタ。ラモスの後継者と言われたが、走らない、体が弱い、守備をしない、では結局伸びず。
ここで当てられた人は、かなり長い暦を持つサッカーファンの方ではないでしょうか。


もっとヒント。
これならわかる人多数でしょう。
先ごろ現役引退を表明した澤登と同期。
鹿島の本田と同じ高校出身で、中盤で共にプレーしていた天才。
二川の前に遡ると存在する、「日本人10番」(確か)
引退前は小野の存在もあり、サテライト生活。






・・・・・今はゴルファー(泣)




そう。
我がベルマーレの司令塔は彼。
礒貝 洋光。
彼のポジションはトップ下以外無理でしょう。

動かないし、スタミナないし、守備だめだし、フィジカルないし。
でも、天才的なテクニックとパスセンス。
萌える(笑)

虚弱の天才と、老いぼれの闘将ファンタジスタに、高性能レジスタとソリッドアタッカーと古きダイナモ。


なんて楽しいゲームなんだ(笑)


posted by 総さん−ソウサン− at 22:22| ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月04日

久保は本当に凄かった。-横浜Fマリノスvsベガルタ仙台-

行ってきました。昨日ですね。
このブログを始めてからというもの、基本的に文字いじりはやめていたんですが、今日はその感動をよりダイレクトに綴る為解禁いたします。

実は、一番高いチケットを買った。
理由は、前の記事にも書いているけどあの狭くしかしサッカー専用スタジアムである三ツ沢にJ1の強豪が来るなんて、そうそうめったにないから。もう前日からワクワクして・・・。

一番高いチケットとはつまりメインスタンド中央。
ついて、まずびびったこと。

一番前が空いている・・・・・・・。

というのも、かの熱くて有名な仙台ファンでもさすがに天皇杯四回戦でわざわざ仙台から出てくるわけがない。横浜にいる仙台ファン+仙台の仙台ファンでは充分にゴール裏からバックスタンド側コーナーまで続いている最安値自由席チケットのゾーンだけで足りてしまい、高い金を払ってメインスタンドまで手を出さなきゃいけないほどの人数はいないのですね。

一方、横浜は完全なホーム。地元。メインスタンド中央は仕切りがあるわけでもないのに、綺麗に真ん中で割れて、横浜側だけ席が埋まっている状態。横浜の応援をしたいし、けれどメインスタンドの仙台ファンが0というわけでは無い以上「半分からあっちはベガルタさんの席」という意識があったみたいですね。

というわけで、楽しいサッカーが見られればそれでOKな僕は遠慮なく真ん中若干ベガルタ寄りのメインスタンド最前列で生観戦。発狂しました。

そして、スタメン発表。
前日のニュース記事通り、岡田監督はバリっとベストメンバー組んできました。
そう、出てきたのですよ奴が。怪物:久保がね。

試合前からわかってたとは言え、びっくりしたねホント。

kubo.jpg

久保近っ!!(汗)

試合は、序盤はベガルタペース。
はっきり言って完全に二軍を出してきたベガルタだったので、序盤からFマリノスがイケイケなのかと思ったら、そうはならないのがサッカー。自分の目当てとしてはFマリノスだけじゃなくてベガルタのバロン、財前、シルビーニョ、最近好調の村上、大柴なども見たかったので残念だったのだが、もう優勝も降格もないFマリノスに対しベガルタは今現在入れ替え戦出場権の得られる3位に勝ち点差1で4位につけてるうえ、次節はみちのくダービーとどう考えてもレギュラーメンバーは出せない状況。けれど、関口やそして何よりベガルタ期待の星萬代が見れたので、これはこれで良かった。まあ、ベガルタの詳しいことは僕よりよっぽど詳しい武藤様に任せておきましょう。

序盤は関口のスピードや突破力を武器に、何度か決定的な場面をベガルタがつくる。関口は素晴らしい活躍。後半は消えていたけども。そして、萬代。いったいどの程度できるのかなと思っていたら、結構やるやる。でかいくせに、なんと結構スピードもある。技術も申し分なく、これは確かに逸材だ。なかなかコンスタントには良い動きをさせてもらえず、ボールを失うこともしばしばだったが、中盤が完全に競り負けていて、尚且つ松田と中澤に着かれたわけだから、同情すらしたくなってくるってもんだ。

ベガルタペースで進むなか、目の前に一人の男が姿を現す。

tsunami.jpg

あ、都並だ!( ゚Д゚)


完全に忘れていた(笑)
そう、僕はベガルタ側のメインスタンド最前席に座っているのだから、その真下にあるテントのしたには当たり前に監督がいるのである。現役時代からも見ていたしスポーツうるぐすでもおなじみ。こんな近くで見たの初めて・・・。声すんごい聞こえるし・・・。隙あらば「アンタがいればアメリカにいけたのに」と言ってしまえる。陽気な性格と熱い心、そして気さくで饒舌な口調で語るその姿はまさしくテレビ向けのおもろいサッカーおじさんだったが、そこにいた都並はオシャレスーツを身にまとい、ダンディーなオッサンになっていた。かっこいいなぁ。夏休みの早朝ラジオ体操に来た小学生みたいな岡ちゃんとは大違いだ(笑)

さて、試合に戻る。
先制点はドラゴン久保。
右サイド奥のFKから、久保の頭へ。敢えて常套句である"ピンポイント"は使わない。久保の跳躍力と決定力が凄すぎるから

久保の得点後からは、もうずーっと横浜ペース。
はっきり言って手がつけられない。ベガルタも、二軍を出してきた割には選手のクオリティも低くないし、チームとしてのまとまりもあった。時折、鋭いカウンターを見せていた。都並は実は中々良い監督なのだろうか。けれど、それも失点前ほどの得点チャンスは無かった。この辺、中西、中澤、松田の個人能力にも組織守備にも脱帽。カウンターでピンチになっても、最後の最後、一番大事な局面には必ず顔を出しキッチリと守る。これではベガルタも成すすべが無い。

加えて、中盤の圧倒的な強さ。
奥、マグロン、上野のセンターの3人は技術水準が高く、そう簡単にパスワークを崩せない。奥のテクニックを活かしたドリブルキープも素晴らしいし、そしてマグロン。本当に良いMFだ。FWにしたほうが良いんじゃないかというあの長身に、足元の技術も正確で、パスも的確だ。戦術なのか、この試合ではトップ下の位置にいることが多かった。狭い三ツ沢で激しいプレス合戦になったとき、球際の競り合いや、プレスの厳しい攻撃的MFの位置に敢えて彼をおいて制圧し、その周りを衛星のように走らせ奥にゲームをつくらせる作戦だったのだろうか。

そして、鉄人ドゥトラと技術と速度を兼ね備えたサイドアタッカの田中隼磨。さすがにJ2の常時スタメンでもない選手に1対1で止められる選手ではない。

この中盤の選手たちが、技術に慢心せず走り、守備においては一気に取り囲む。ベガルタはこれでは突破口が見出せない。良くて引き分けでしょう。

前半を1失点で凌いだけれども、現実問題としてこれはまだまだ横浜の得点が増えそうだという予感。というわけで、別にどちらのファンでもない僕は、一人観戦なのを良いことにハーフタイム中にFマリノス側へ移動。

つまり

常に横浜の攻撃側で観戦(笑)

後半開始して早々、久保の得点。

http://www.sanspo.com/soccer/top/st200511/st2005110401.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051104-00000026-nks-spo

はっきり言います。
スポーツ各紙よ。
お前ら本当にサッカーを見る目がないんだな。

サンスポより
"後半開始早々には2点目。相手のクリアがポスト左に当たるとボールが目の前に。これを右足で決め「待ってただけ」の“ごっつあんゴール”も生まれた。"

日刊スポーツより
後半開始直後。相手DFのクリアがポストに当たってはね返り、吸い込まれるように久保の足元に。「待ってたら来た感じ。いてよかった」と謙遜(けんそん)するが、ストライカーらしい位置取りで得点機を逃さなかった。


あほか!
久保を取り上げ、褒めちぎりたいならなんで大事なところをスルーするのだ。
クリアがポストにあたったのは、キーパーの頭を飛び越したグラウのループシュートをなんとか掻き出した結果だ。グラウは落ち着いてループシュートを打った。もう少し急速が早ければゴールしていただろう。そのループをアシストしたのは誰だ。


久保でしょうが

本当に久保は怪物だ。
なんでもない後方からのロングボールを、ベガルタDFを背後に背負いながら完全に頭一つどころか二つぐらい抜け出して、完璧にグラウへ落として見せた。なんちゅう跳躍力と背筋力。久保の凄さを語るなら、グラウの決め切れなかったボールが足元へ来たことより、この呆れるぐらい高い身体能力で"ただの"ロングボールをあわやWアシストにしてしまうかもしれなかったことだろう。

3点目を奥が奪い、その後久保はお役御免で退いた。
そして、グラウのPKで四点。
横浜の圧勝。


間違いなく、久保だ。
彼をここまで近くで見たのは初めてだが(審判に謝罪する声まで聞こえた)、より一層彼の凄さの秘訣に迫ることが出来た気がする。

ピッチを退く際に、横浜ベンチの前を通っていったのだが、そこでなお彼の肉体について考えさせられるものがあった。彼は、体格という意味では大きいが、実は線が太い選手ではない。かなり細いのだ。鈴木や巻、西沢の方が太いと思う。なぜ、久保はあそこまで1対1に勝てるのか。筋肉の質が並みの高身長ポストプレイヤとは違う。細いが、無駄が無く、そしてなによりしなやかだ。天性の足腰の強さもあると思う。一度ドカっとその位置にポジショニングされたら、びくともしない。太い幹のように。けれど、動きはまったく硬くない。

想像するに、彼の筋肉は猫科、というよりダイレクトにヒョウに近いのだと思う。伸縮に長け、無駄な筋肉が無いためコストパフォーマンスも良いし、反応も良い。アフリカ系の筋肉だ。きっと、彼があれ以上に筋肉をつけたら体が重くなり、硬い筋肉がついてあの瞬発力は発揮されないと思う。また、しなやかな筋肉だからこそ、ボディバランスも格段に良くなり、高いテクニックも維持できる。


そうだ。やっぱりそうだ。
久保は日本人らしくないのだ。
恵まれた体躯に、天性の足腰の強さ、そして伸縮自在のしなやかな筋肉。
その"ボディ"にポストプレイやPA内でのポジショニング、シュートを打つためのトラップに、スペースへの動きの質という、FWとしての戦術。

一つ一つの個々の能力だけで見れば日本にももっと優れたFWはいるだろう。
けれど、これだけの能力を全て奇跡ともいえる高次元で兼ね備えたFWは久保以外には見当たらない。

久保は化け物だ。

最後に、久保の凄さを垣間見たようなワンシーンを。
前半序盤。右サイドPA外側で後方から浮き球を受けた彼は、悠然とそのパスをトラップし足元に。僕は、じっと見つめていた。あの位置から久保がボールを持っても、あまり意味はないし、恐怖もないからだ。さっさと味方に預けて中へ入ったほうが、敵にとっては怖い存在となりうる。

「どうするのだろう」
僕は見つめていた。
彼は、僕の予想を裏切るプレーに出る。
なんと、ベガルタDFラインに一気に突っかかったのだ。
久保のドリブルによって蹴られたボールは中方向へ進む。
しかし、ベガルタDFもバカではない。一人が身を投げ出してチャレンジ守備をしたかと思えば、中盤からもう一人下がって、プレッシングへと行く、完全に道をふさがれた久保。かと思いきや、守備をしているはずのベガルタDFをまるで"引きずられたまま、まとわりついている"ようにしか見えないような突進を見せ、中盤から下がったもう一人のベガルタ選手のアタックにも、まとわりつかれたDFをそのままに、大きなストライドで一歩を踏み出し、結局ベガルタは二人とも猛獣を押さえ込むことが出来なかった飼育員のようにバランスを崩してしまった。そのこぼれ球を、3人目のベガルタDFが処理することで、なんとか久保は止まる。

プロが3人がかりでやっと止められるとは。
この化け物に餌を与えるスコットランドにいる魔法使いとオランダとイングランドにいる猛獣使いを見たくなった。
posted by 総さん−ソウサン− at 19:33| ☔| Comment(0) | TrackBack(1) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月16日

ウイニングイレブンアジアチャンピオンシップ再び。

まあ、最新作も買わずにJWEA8やってるわけですよ(笑)
なんか、9のJ版が出るそうで。絶対買います。
なんかね、W版でもJ版でもどっちでも良いんですけど、どっちかしかやらないので、二つはいらないんですよ。そうすると、サッカーとして見るのはどっちも好きなんだけど、自分がコントローラーを持って動かすとなるとJ版の方が好きです。感情移入しやすいから。気持ちでウイイレをやる男なので(笑)

さて、というわけでまた新たにチームを作ってやってます。
いつも、オリジナルチームだったんだけど、たまには実在チームでやりたくなって。
で、地元チームとしてあるのは、湘南ベルマーレと横浜FC。

迷いますねぇ。
横浜FCは、僕のツボを抑える選手がたくさんいるんですよ。
ぜんぜん強くないんだけど、ずっと見てきた選手がいっぱいいて、二部からそのチームで戦う。う〜ん、面白い。カズ、望月、山口素弘、城、高田保則、浮氣(最後の二人はベルマーレからの移籍というのも興味深いですね)。

ベルマーレは、地元中の地元。そして、デビューからずっと追っかけている10番吉野、高校の後輩・中里、小野と高原の才能を併せ持つと謳われ高校時代はU日本代表の司令塔だった佐野、左サイド請負人・城定、アトランタ五輪代表白井、ロボといわれた池田学。そしてなんといっても、疲れ知らずのスタミナを基にしたフリーランニング、スペースへの飛び出し、高いテクニック、得点能力、それらを駆使した有機的ゲームメイク能力を持つ元柏レイソル10番、加藤望。

深く吟味したら、答えは完全に一方に傾いてました。湘南ベルマーレいきます(笑)
いつもなら、はじめはあまり大物はとらずに、無名に近い新人をとってじっくり育てて強いチームにするんだけど、今回はそれもやめた。むしろそれより大きな縛りを設けました。

「本当にベルマーレに来そうな奴じゃなきゃ取らねえ」

(笑)
自ずと、将来有望な若手はあまり来ないでしょう・・・。
補強も、中堅からベテランが中心になった。
本来なら、アマラオも加藤も衰える一方なのでさっさと変えたほうがチームのためなのだけれど、そこを敢えて彼らに頼る。バリっと二部チームらしい運営をしようじゃないかと(笑)

開幕初期のチームの柱はもちろん彼ら二人。
そして、レジスタに吉野。

==================================

          アマラオ
      佐野

         加藤   
  高田            金
      吉野
           中里

    池田 パラシオス 白井

==================================

ま、こんなん。
佐野がいまいち使いづらいけど(っていうかほぼ全員使いづらいがw)
加速力が83とJ1レベルなので、なんとか点取れてる。


さて、補強。
ともかく、加藤の動きをサポートできる駒が欲しい。
なおかつ、いまいち活躍できてない選手。
中断期間に狙いをさだめ、4人補強狙いました。


・平山智規
柏の左サイドテクニシャン。
ゲーム中の能力はいまいちだけど、五輪代表候補選出経験もある良い選手。今回の補強の目玉。元々攻撃的MFだけあって、テクニックはかなり高い。ドリブル突破もできるし、精度の高いクロスもあるし。プチ俊輔w。左利きで、クセもちょっと似てる。アレじゃなくて彼を呼べジーコよ。

・財前宣之
古きサッカーファンなら誰もが知っている期待を裏切ってしまったファンタジスタ。中田と同じ世代で、その中田に「今までで一番やりやすかった選手は?」の問いに答えとして出てきた選手。U-17世界大会では大会ベストイレブンにも選ばれた天才。当時は中田より断然有望視されていた、ヴェルディユースの宝でしたね。スペインに渡って大怪我をしてから、伸び悩んで今はベガルタの10番。イタリアが日本に来た時にネスタか誰かに「財前は元気か」といわれるぐらい、イタリアでも有望視されていたらしい。

・木島良輔
この期に及んで狙います(笑)
いや、いい選手ですよ。うまいし、早いし、ドリブルとかほんとすごいし。なんで試合にあんまり出てないのか不思議。最近はトリニータで後半から出てるみたいだけど。

・前園真聖
うふふ。とります。狙います。
元々、ベルマーレにいたしね。
1部リーグにあがるために、前園をとるのだ!!!
がんばれ前園!!(笑)
能力的には苦しい。なぜか、ドリブルとか加速よりもパス能力の方が評価されていて、一部リーグでもやっていけるパスセンスがある。なぜだ・・・。確かに一撃必殺のスルーパスとか言われていたけれども、ドリブルほどすごくはなかったしなぁ。


結果。
さすがに、平山はとれませんでした。
でも後の3人はとれた。

==================================

          アマラオ
      木島
     (前園)
         加藤   
  高田    (前園)    金
 (前園)  財前
           中里

    池田 パラシオス 白井

==================================

やたら(前園)が多いが気にしないで
いや、スタメンでもいいんですけどね。高田に代えて。もしくは、加藤をサイドにするのもありね。ただ、スーパーサブというのにも憧れるし(笑)皆若くないから、スタミナも考えないといけないし。

木島はいいです。
早くて使いやすい。そりゃあ、玉田大久保カレン田中達なんかに比べたらぜんぜん使えないですけどね。でも、結構突破できます。勝負できるだけでも、取った価値があるってもんです。

財前は、あんまりパスセンスは評価されてないんだけど、あんまり評価できないはずのスピードはそこそこあって、テクニックもあるのでボールが良く収まる。レジスタとして十分チームの柱になれている。

いやー面白いのはいいんだけど、若手がぜんぜんいないから、このまま強くなることもない(笑)そのJ2っぷりがまたツボなんだけどね。

ゴン、沢登、秋田、三浦文とかほすぃ・・・。
posted by 総さん−ソウサン− at 00:00| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月13日

その男の一言は。

ファンサイトで知ったのだが、増島みどりがワークショップを開いて、ゲストを呼んでトークショーを行っているらしい。そこへ、先日現日本代表サイドバック・加地がゲストとして参加したとのこと。ファンサイトの掲示板にて、とある心ある方がその模様を報告してくれた。そこでの加地のコメントの中に僕にとって感慨深いエピソードがあった。



ワールドカップ最終予選前。
通常、選手はJリーグでも、代表戦でも試合前にアップを行う。
その日も加地は間近に控えたJリーグの試合に備えてのアップを終え、ロッカールームに帰ろうとした。

「加地!」
その時と自分の名を呼ぶ男の声があった。
振り返るとそこには、直接の面識は無いがもちろん名前は知っている、
同じJリーガーである男がいた。
その男が、最終予選を間近に控えた日本代表である自分を呼び止めたのだった。
加地はその男とは面識がない。
何の用件なのか不可思議な感情を抱いていると
その男は加地に一言告げ、ロッカールームへと去って行った。
加地は「それを予選の時も、今でも忘れないんです」と語っている。

その男の、日本代表への思いは未だ消えてはいなかったのか。
決して多くを語ることのない、その男の言葉の重みとその背中を想像し、
消えてはいなかった代表への思いが素直に嬉しいという感情と
その男が、そのピッチに立っていないことへの切なさと、
複雑な感情を僕に抱かせた。

「絶対負けるなよ」

その男の名は、名波浩という。

posted by 総さん−ソウサン− at 14:39| 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月29日

三ツ沢で見つけた大型ボランチ−奈須伸也−

27日(土)に横浜FCvsヴァンフォーレ甲府を生観戦に行ってきました。
すっごい面白かったーー。

たくさん点が入ったからってのもあるけどそれだけじゃなくてね。
カズが来たおかげか、すごい人でした。
駐車場まで長蛇の列。

VFSH0013.JPG

片側1車線しかないのに、右側走ってる人いたし。ありえねー。(写真は右車線を普通に逆そうしている車が、前方から直進車が来て後ろにバックしている時の、直進車達の強烈なスピリチュアルプレッシング(精神攻撃)の光景ですw)
20分たっても全く進まなかったから、僕は思い切って列を離れて他で停める所探したんだけど、後からその列の先頭を見てびっくり。思いっきり『満車』って出てるし。ナイトゲームだったから、三ツ沢公園はスタジアム以外はもう真っ暗。つまり、サッカー観戦者がほとんどなわけで、あれを正直に待っていたら、サッカー終わるまで入れない。それ、ちゃんと列の後ろの方にもアナウンスしないといけないでしょ〜。あれはひどい。入り口で突っ立ってるだけなんだもん。

お次はスタジアム。
三ツ沢ってすばらしい。
中学のときに一度来て以来だったからぜんぜんわからなかったんだけど、大人になって来てみてびっくり。ピッチと観客席がめちゃくちゃ近い。スタジアム自体もちっちゃい(笑)加えてピッチも中学生サッカーみたいに狭い(笑)なんか、田舎町のオラが村スタジアムって感じで良かったですね。J1に比べるとサッカーの質はかなり落ちるけど・・・。

さて、試合の方は甲府が4点先制した後、横浜が3点まで迫る展開。
駐車で手間取ったおかげで前半だいぶ過ぎてから見たんだけども、カズは体がなかなかキレてるのがわかりました。突破してたし・・・。びっくりした。J2レベルではかなり高いテクニックを持っていますね。やわらかい。それは、もっともっと城を見てて思ったことだけど。このレベルでやらせるにはもったいないと思いました。

最終的には僅差で終わったけども、実力的には完全に甲府。
甲府には長谷川とそしてバレーがいるけども、前線のタレントで言えば横浜だって城とカズに小野もいる。加えて横浜にはJ2の酸いも甘いも知り尽くした浮氣と、始めて見たけど屈強なボディを持ち、背も高いし、ボール技術も確かなトゥイードがいる。決して弱いDFラインじゃない。ちゃんと組織を作れば絶対に強固なDFができるはず。

横浜の問題はその組織と中盤。
特にセントラルの二人はやばい。
実は、山口には少し期待をして行ったのだけど、ちょっと問題でしたね。
もともと、そこまでテクニックはないし、パスミスも多い選手だったけど、ポジショニングとセンスは抜群だった。が、やはり衰えは隠せない。走り負けはするし、運動量は少ないし、ボールは奪えないし、プレスがかかるとミス連発をする。ボランチとして、さすがにあれは厳しい。もう少しできるものとおもっていたのだけども・・・。

そして相方の10番内田。誠に失礼ながら、少なくともあの試合では10番をつけるクラスの選手には見えなかった。それがたとえ不調だったとしても。守備はもっとだめだったし、あの二人で中盤を支配しようというのは、もうほんと単純にサッカーの上手い下手というところで無理がある。玉際に弱すぎる。片方でも、コマネズミのような選手がいればいいんだけども、いないし。

そしてそれに上乗せをするかのように常に高いDFライン。
プレスをかけたいのはわかる。現代サッカーの基本戦術。
けれども、それは中盤を狭い地域でもある程度繋げる基本技術を持った選手で構成されているというのが大前提。J1と同じレベルのラインをひいていたら、中盤のスペースは自ずとせまくなり、相手のプレスもきつくなる。繋げないなら、自チームのボールの際にはラインを下げてピッチを広く使って攻撃をしなきゃいけないのに、選手の質もそろっていないのにラインだけあげるからそうなる。以前の日本vsドイツの時にも書いたけど、中盤でのボール奪取争いで著しく敗北をするとラインをあげられないのだが、それを無視してあげるとより一層の痛い目にあうということ。もし、もっと広くスペースを使えていれば、山口の良さが出たかもしれない。

ただ、確かに甲府の選手の方が基本的な技術において上だったけれどもJ1の選手たちと比べるとやはり見劣りするし、横浜FCの選手ともあそこまで支配率に差が出るほど、個々の力に差はない。

ボール争いにおいて、やはりたった一人でも核となれる選手がいると、他の選手も生きることになり、チームの支配率は大きく変わる。そう、甲府にはその選手がいた。

「横浜が中盤で力負けしている」
「ラインが高すぎる」
「足元も強くないのに狭いスペースで勝負しても負けるだけだ」
「けれど選手個々にそこまでの大きな差があるわけではない」

観戦しながら僕は、こんなこと内心で思っていた。
実は、知ってる人は知っているfantajista氏と観戦に行ったのだが、偶然にも、いや必然かもしれない。同じ回答が口をついてでた。


「甲府の28番だ」


中盤において絶対的な制空権を持つ180cmあろうかという長身に、決して当たり負けしない恵まれた体躯。DFラインの前に立ちはだかり壁となれるその資質の上に、1対1の強さ、キープ力、他の選手がボールをこぼす様なトラップを横に、しっかりと足元にボールをおさめることのできる基礎技術に、的確に次へとつなげるパス。長い足はまるでビエラを思わせるようなプレイで横浜FCからボールを刈り取る。

その選手は奈須伸也といった。
見たことも、聞いたことも無い。いったい何者なのだろう。
ナショナルレベルでの選抜暦も無いのではないだろうか。
けれど、良い選手だ。
後半に入ってプレイエリアが狭くなったのは守備を考えてなのか、体力の問題なのかはわからないが、その辺もこれから見たいと思った。

「ああいう選手が一人いると、監督は助かるんだよな」

終盤にDFラインの中央に入ったユーティリティ性も含め、ぜひともJ1の舞台で彼を見たいと思った。

J2にも、いるものだな。
posted by 総さん−ソウサン− at 13:51| ☁| Comment(5) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月04日

僕だけのマラドーナ。

君は、僕に衝撃を与えた選手だった。
まだまだサッカーを始めて数年の頃に、君は突如として現れ、瞬く間に僕のヒーローとなった。
ラモスが好きだった僕にとって君のような選手は全く未知の選手。

独特のリズムとテクニックを駆使した密集地で活きる驚異的なドリブル。
ペナルティエリアでの恐怖感。
目のさめるようなスルーパス。

日本中の期待と、そして敗北の歴史を背負ったあの試合で2得点は、今見ても寒気がする。
凄かった。本当に凄かった。
きっと、君はアジアのマラドーナになってくれるものと僕は思っていたよ。
幼い僕には、本当のマラドーナを"今"という時に見ることは出来なかったから。

けれど、それからの君は本当に輝きを失ってしまった。
理由はなんなのか。
僕にはわからない。
急激な日本サッカーの成長に追いつけなかったのかな。
それとも、やっぱりチームが悪かったんじゃないかな。
消滅したチームにいた君だけど、親友より先に世界へ出るはずだった君だけど、結局消滅する事になるチームは君を「商品」として出さなかった。チームにはブラジル人の司令塔がいたのにね。今みたいにいくつもチャンスがあるわけじゃないから、やっぱりあそこで外に出られなかったの大きいんじゃないかな。
親友は、チームがその身を犠牲にしてまで外に出して、今日の日本サッカーに本当に貢献してくれた。親友もそのチームも。

もし、あの時君が海の外に出ていたら。
君はアジアを越える選手になっていたのだろうか。
そんな君が見たかった。
今の日本サッカーを見渡しても、上手い選手はたくさんいても、君のような衝撃的なイメージを持たせてくれる選手はいない。
2002、2006予選。
ゴールデンエイジを引っ張る青い戦闘服を着た君が見たかったよ。
本当に本当に。

君の輝きは、本当に短い輝きだったけど、鮮烈なあの輝きを僕は忘れない。
僕の永遠のマラドーナ。

ありがとう、そしてさようなら。
前園。
posted by 総さん−ソウサン− at 19:12| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月03日

ウイニングイレブンアジア

忙しくてブログすら書けないorz
そういう時はウイイレに逃げるのが僕の常(笑)

さてさて、ちょこちょことやっております。あれからチームはだいぶ変わりました。アジアチャンピオンになりました。

一番変わったことと言えば、沖田薫をつくったこと(笑)漫画ファンタジスタのキャラね。だってアジリティーとか突破力の高いタイプのファンタジスタが欲しいのに手頃なのがいないんだもの。松井大輔は微妙に歳とってるし。ラモスも礒貝もまだ出てこないし、沢登でもいいんだけどまだ引退しないし。
沖田の能力はまあ田中達也ぐらいとでもしておきましょう。それをもっとドリブルとテクニックに特化させた感じ。

他にとった選手は、
廣山がモデルになってると思われる、ホソヤマ。
風間八宏がモデルの、風野 守宏。
若返ったカズ(やった!)
鹿島を解雇された小笠原(なぜだ?)
グランパスを解雇された秋田 豊(なぜ・・・ってことはないw)
センシーニがモデルのセムイーニ。
菊池新吉がモデルの菊井。
名塚がモデルの名倉
完全架空選手と思われるロニ。



・ホソヤマ
ホソヤマはとりあえず、細山 望に改名して使ってる(笑)彼は、右サイドの仕掛け人。

・風野
風野はもちろんボランチ。レジスタの相方だ。そもそも、風間がモデルであるのだからセントラルMFタイプなのだろうが、お前ごときにそんな大層なポジションはやらんということでw我がチームのパスも無難に繋げる守備的MFとして活躍。

・カズ
もう、マスターリーグ始める前から決めてたさ。
KINGカズを取らずして、Jリーグの意味があるか!
ただ、福田正博がモデルとなっている赤田貴博に比べると能力の低さが目立つ・・・。まだまだ成長期だということを差し引いても使いづらいったらありゃしない。スーパーサブでも使えない。唯一成長しづらいレスポンスが82あるので、点が取れないことはないが。成長曲線を見ると、他の選手では見たことがないようなX=Yの正比例直線みたいな感じなので、これから長い間能力が伸び続けるということみたいだ。そろそろ能力が固まってきた阿部祐太郎の後釜としてエースになることを期待している。

・小笠原
なぜだ・・・・・・。なぜ放出したんだ鹿島よ・・・ありがとうw
もう能力は伸びないけれど、それでも素晴らしい能力の持ち主。特にこのゲーム内では異常に能力が高いし。彼の話は後でしようw


・秋田
彼も放出されていた。まあ、初期年齢がすでにベテランなのだから4シーズン目を終えようとしている今はもう現役でいることの方が奇跡だ。そして4シーズン目を迎えて獲得したらもう引退表明したがw秋田は、アジアチャンピオンシップの参戦を踏まえある程度ターンオーバー制をしかなければ、現存の若いDF陣の成長をかえって妨げると思い獲得。無論、それに見合った高い能力を発揮してくれました。感謝感謝。


・セムイーニ
センシーニね(笑)。アジアチャンピオンになっておかげで世界の選手が登場したので、誰か一人は取ろうと決めてとった選手。無論、強固な守備を期待している。今はまだダメダメですがね(笑)ちなみに、リアリティを出す為の縛りとして、アジア国籍以外の選手は3人までとしている。

・菊井(下の名前わすれた)
元ヴェルディの守護神。結構好きだったし、いいGKだったと思う。代表は松永がいてあまり機会がなかったですね。


・名塚
基本的にクラシックな選手は好き(笑)



・ロニ
まー誰コレ?っていう感じでした(笑)
若い黒人で、能力はスピードが80台後半で、加速は90台という身体能力の高い選手。なかなか身に付く事のない身体能力を持っているので、さすが黒人選手といったところ。一人こういうアフリカンな選手が欲しかったので育ててみる事にした。現存の選手とは全く毛色が違うのでナカナカ楽しい。



さてさて、というわけでフォーメーション。

================================

          阿部
       赤田(CF)
      (WG)    
             沖田
            (OH)

アンヒョンソ
(CH) 
       小笠原
      (DH)        細山
            風野   (SH)
           (DH)  



    セムイーニ  井川  名倉

===============================

沖田を存分に活かすためのシステム。
ドリブルよしパスよし、瞬発力あり。
しかしフィジカルは強くない。
そんな沖田を活かすには、純粋なトップ下ではプレスがきつすぎるし、中々前を向けない上、得点はFWに比べると狙いにくい。かといってFWではもったいない。
というわけで、ちょっと下がり目に位置させ、あえて多少右よりにさせることで相手のDFが付きづらくなる。こうすることで、機をみて右のサイドに広がることも出来る。そのために細山は少し下がり目にしてスペースをあけている。オフセットファンタジスタといったところか。

そうなると、ゲームを動かすのは専らボランチだ。
故に、小笠原満男の登場。
高い基礎ボールコントロール。
あたり負けしないフィジカル。それらを駆使したキープ力。
言わずもがなの正確なパス能力。
レジスタに据えればほ〜ら世界に通じる高性能MFの出来上がりだ(笑)
代表での活躍を懸念する僕だが、その僕がレジスタとして彼を使えば彼は瞬く間に世界水準を越える選手となるのだ←バカ

FWはもう阿部様様。
足元もうまくなったし、キープ力もさすが。
ヘディングも強いし、ほんと素敵なポストプレイヤーになりました(笑)
ごくまれにエリア内で先日のワシントンのような強引且つ狡猾なキープからゴールを奪ってくれる(笑)

赤田に関しては、基本のポジショニングを普通の2トップの位置にしながら、役割をウイングにした。そうすることで、中に絞ったり外に開いたりとランダムな動きをしてくれる。その代わり、その後に位置するアンヒョンソは従来のSHではなくCHにすることで中に絞る動きをさせる。これが結構スクランブル的な仕掛けをしてくれるから楽しい。このゲームはどうも流動的なポジショニングとうのを行ってくれない。だから相手が守備を固めると中々崩せない。個人能力での打開しかなくなる。それを改善する為のシステムだったりもするわけで。


さて、このチームを率いて来シーズンはとうとうワールドチャンピオンシップ。
世界への挑戦だ!(炎)
出来れば、それに備えカズを育成したかったのだが、いかんせん若返るのが遅くて間に合いそうにない。が、しかしそこは阿部が充分に活躍してくれそうだ。小笠原はまだまだいけるし、そしてとうとう珠玉のファンタジスタ沖田を世界しらしめるときが来たようだ←バカ

これらの選手に加え、オフに登場した井原がモデルの三原に、磯貝も出て来たので獲得するつもり。
磯貝には、レジスタ、沖田の交代要員としてファンタジスタ、そして右サイドと兼務してもらうことになるだろう。


目指せ世界一。







あーオナニーブログだな今日は(笑)
あー楽しい。



posted by 総さん−ソウサン− at 23:21| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月15日

日本のボランチ論。−W杯アジア最終予選−

埼玉スタジアムで観戦した戦術論無しの感情的な面からの感想を述べようと想っていたのですが、なんとなく先送り(笑)

今日はボランチについて。
自分もメインポジションはボランチですし(草サッカーですがw)、何と言っても名波教信者ですので(笑)、ボランチ=名波であるし一番目が行くのもボランチの選手だったりします。

さて、日本のボランチ。
先の北朝鮮戦のボランチは酷い出来でしたね。
流れを作れない遠藤と、ミス連発の福西。

・遠藤
遠藤に関しては、もう少し上のレベルへ脱皮して欲しい。彼は聡明な選手だし、戦術理解は非常に高い。ただ、チャレンジする勇気や流れを読んだ動きに欠ける。北朝鮮戦はそれが顕著に出ていた。たとえば、ボールが落ち着かず攻め急いでしまう時間帯において彼は有効な駒になり得る。その短いパスでチームを落ち着けることが出来る。しかし、それ以上のものがない。リスクを背負うメンタルや、そのタイミングを計る戦術眼が足りない。これは経験に裏打ちされるものだが、だからこそ中田浩二がいなくなり国内の筆頭ボランチであることを自覚し、もっともっと自チームで『オレがレジスタなんだ』というプレーを見せて欲しい。

・福西
敢えて苦言を呈すが、彼は世界と戦う際には有効なボランチだとは思えない。もちろん、足元は悪くないし、フィジカルも強い。シュート力もあるし、セットプレイは見事のひと言。が、世界で戦うには使い勝手が悪いという印象がある。例えばトラップ。ド下手ではないが、世界的に見てボランチを務められるレベルには無いと思う。彼は北朝鮮戦で幾度ものミスが目立ったたが、あれはミスではなく能力の限界だと思う。狭い地域でパスやキープが出来るほどの技術は持っていない。持っていないからミスが出るのだ。小手先のフェイントなどは上手い。そういうある種曲芸的なテクニックや発想はボランチの割には上手い。稲本より上ではなかろうか?しかし、もっと実践的な基本的技術は決して高くないというのが僕の彼への評価だ。パス能力、キープ力、トラップ、ボールの受け方など等。故に彼は、プレスを受けた時の輝きが非常に乏しい。非常に悪い表現をすれば、彼は「プチ稲本」に見えてしょうがない。それは稲本と同じ路線をいくのであれば、だが。というのも、稲本も彼も攻守にイーブンに絡むセントラルMFタイプだろう。世界頂点のレベルでいうなら、バラックやジェラードにあたるか。その路線で行くと、福西にはボール技術に限界を感じる。その路線で行くと、というのは、彼のあのフィジカル、スタミナがあるのであれば、わが国のボランチ事情を考えると、もっともっと守備力を高める事に、彼の生き残る道があると僕は思う。そう、2002の戸田のように。もし、彼が戸田のような守備力を身につけたならば、そこに技術も備わった世界レベルの「守備的MF」に化けると思う。


・中田浩二
実は、北朝鮮戦で交替枠が許すのであれば是非投入して欲しい選手だった。
なぜなら、ショートパスばかりの展開だったから。ロングレンジのパスは彼の身上である。ショートの遠藤と、ロングの中田浩二と足して2で割るとちょうど良いんだが(笑)個人的には、3バックのDFも経験したおかげで個人守備戦術も身に付け、そこに生来の技術とパスセンスを持った彼は遠藤と並ぶ、小野を追従するレジスタだと思っている。が、まあコレも同じで欠点も遠藤と同じだろう(笑)ただ、彼に要求するのは、もっともっと受動ではなく能動的なゲームメイクだ。どうもバランサーに落ち着き自らがゲームを動かしてやろうというエネルギッシュな動きが乏しい。セードルフや、ピルロ、国内で言うのなら奥大介のような、自発的能動的なプレー。フィリップの下で、その変の成長を望む。


・稲本
もっともっともっと、試合に出てくれ(笑)
我が日本において、最も「世界に通用するセントラルMF」に近い選手だと思う。技術良し、体良し、スタミナ良し。自発的なプレーもあるし、労力を惜しまない。対人守備力もある。アーセナルに移籍した時、ここから彼のスターダムが始るのかとウキウキしたものだが、なかなか試合に出れず上手く成長していない。彼に必要なのは、もはや欧州でのコンスタントな出場だけだと思う。あれだけのポテンシャルを持っているのだから。小野にも中田浩二にも遠藤にも無い、全ての能力値が平均して高い、夢のMF。アジアのバラックやジェラードになって欲しいのだが。果たして・・・・。


・小野
真打登場(笑)
もはや、レジスタという任務において現代表に彼を凌駕する選手はいないし、当分出てこないだろう。今すぐ彼の穴を埋めるとすれば、小野とはまた違った老練なゲーム捌きが出来る名波か、長谷部の成長に期待するぐらいのものだと思う。それほど、彼のレジスタとしての能力は高い。最も安心してボールを預けられる選手。狭い地域でもボールコントロールを苦としないし、試合を読んだパス捌きも出来る。長短のパスを苦もなく使いこなし、何と言っても左右両足蹴れ、ダイレクトプレーに富んでいるというのも強みだ。パスの種類も豊富であり、これ以上のレジスタの素質を持った選手は出てくるのか不安になるほどだ。ミランのピルロ、バルセロナのシャビ、アルゼンチンのカンビアッソ、古くはスペインのグァルディオラ。そして、2000アジアカップの名波。質の高く尚且つ強いチームには必ず高性能なレジスタが存在する。もはや、彼は日本が躍進する為には決して欠くことのできないボランチだ。そんな小野だが、不満が無いわけではない。彼には、もうすこしリスクを犯す、パサ−に留まらないエネルギッシュなプレーを求めたい。もっともっと自発的なプレー。遠藤や中田浩二にも同じ事を要求したが、それよりももう一つも二つも上のレベルでの話だ。自らが中心になってボールを動かすのみならず、チームを動かすメンタル。チームを鼓舞し、キャプテンシーを発揮し、そしてポジションチェンジの主役となる。黒子にも、主役にもなれる動き。そう、かの名波が行っていたチームの潤滑油となる渋いプレーだ。

それと、もういい加減移籍してくれ・・・・・


こんなところでしょうか。
他にも、阿部や今野、鈴木啓太や、ともすれば奥大介というタレントも実は個人的に呼んで欲しいのだが、とりあえず現代表においてメインで起用される選手について述べてみた。

結論としては、小野+稲本がやはり世界を目指すのであれば最も魅力的な組み合わせだと思う。稲本はこれからの活躍次第ではあるが。小野に関しては、もはや彼を中心に誰を組ませるのかというレベルにあると思う。

しかし、小笠原もボランチに転身して欲しい選手の一人であるし、中田英もココに入るかもしれない。そうするとさすがに多すぎる・・・・orz
posted by 総さん−ソウサン− at 01:34| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月14日

ジーコが動いた時間について。

高原&中村投入のタイミングには納得できないというコメントを頂きました。
こんな名も無い稚拙なブログ(笑)にコメントありがとうございます。皆様にも読みやすいように今日の記事にしちゃいました。

さてさて、ジーコの動いた時間についてですね。
中盤3人の表情については僕は見る事は出来てないのでそこは置いておくとします。

選手交替について、ジーコの思慮まではさすがに確認できないのでなんとも言えませんが、ゲームプランとして高原と中村の後半投入は試合前からあったと思います。ま、わざわざ呼んでるんだから当然でしょうけど(笑)。また、合宿の段階で選手の個性、コンディションを見た結果『流れは良いがいまいち決め手に欠ける』という展開に陥った時、シュートに持っていく技術や意識の高い大黒を投入するプランも事前にあったのでは、とも思っています。(それならもっと前から試しておけよとも思うのですがw)

そして後半の日本の劣勢。
ここで北朝鮮の完璧な決定機(たとえば完全にウラに抜け出されるとか、フリーでクロスに合わせられてしまうとか)は6分のヘディングと得点シーンぐらいでしょうか。
他にも危険な場面というのは幾度もありましたが、「完全な」ではなかったと記憶しています。「失点をしてもおかしくない場面」はありましたが、「失点しなかったのがおかしいぐらいの危機的場面」は1度か2度だったと言った所でしょうか(笑)

その状況での交替のタイミングですが、僕はジーコの采配の最も評価すべきは能力の高い海外組を投入したことではなく、交替によってイレブンに与えた「意思」だと認識しています。そして、その意思を最も反映したのが「田中→中村」の交替による、3−5−2→4−4−2へのシステム変更。ま、これはジーコが予め用意しているお決まりの采配ですが。コレをどのタイミングで行うかということですね。

1−0でリードしている状況で相手に流れがある。相手は良く走り、そして日本は落ち着いた攻撃は出来ていない。この状況で中村投入による4―4―2への変更は出来ないと思います。なぜなら、システム変更というのは、いくら事前に練習をしていると言っても自軍にもかなりのリスクを負うからです。

相手におされていて、攻撃の時間が作れない。うまく敵攻撃陣を潰せない。しかし、完全な決定機を連発されたわけではない。守備としてのリズムはある程度保たれている(不思議なモノで、攻められたら攻められたで守備者というのはより一層集中できてリズムが出来たりする。繰り返すが、完全な決定機が再三訪れるようでは例外になるが)。そこで4−4−2への変更を行ったとしてピッチで戦う選手の意思としては「?」が浮かぶのではないかと思います。守備に走っている時間に(しかも数字としてはリードしている段階で)DFラインをいじるというのは相当なリスクを伴う上「1−0」という状況が邪魔をして攻撃へのメンタルアップに足かせが出来ると思うからです。

つまり、リードしていてしかし攻撃を受身でいる状態での変更と、同点にされてからの変更では、爆発力が違うと思うのです。同点にされれば、これは相手の格やホームという状況を考えてもピッチにいる選手達にとっては「負け」に等しいわけで、『リスクを負ってでも攻めに出なければ』という前向き且つエネルギッシュなメンタルが生まれる。そしてその選手の背中を押すようにジーコの「ドンドン攻めなさい、落ち着いて攻めなさい」という意思が投入されることによって、選手のマインドは急上昇しあの活性化された攻撃が姿を見せたと思っています。故に、俊輔一人がクローズアップされていますが、その意思を促したジーコの采配も僕は評価したいのです。

たとえば、他の采配があったとしてその場合ジーコの常套手段である4−4−2へのシステム変更という一手を失う事も忘れてはならないと思います。後半の初めに失点を防ぐ、流れをなんとかせめてイーブンに戻すという采配を考える場合、DFラインをいじらずに変更するしかない。その場合誰を投入するのか。ボールを落ち着かせるという選択肢が一番効果的だとは思われますが、では中村を投入するのか。そうすると4バックには変更できない以上、小笠原との交替になる。そうすると、後の攻撃態勢へのシフトチェンジの為の4−4−2移行が事実上なくなるのです。小笠原をボランチに下げたとしても同じですね。小笠原を他の攻撃的MFに変更という手もサブが藤田という場合、「ボールを落ち着ける」という観点で見れば、スタメンの小笠原が最も良い働きを期待できるとも思いますし。三都主は絶対に変わらないとして(笑)三都主よりは守備に貢献していると思われる加地を変えるのもリスクと効果を考えるとあまり現実的ではないですね。

つまり、変えるのであればやはり疲労の色が隠せず決して良いボールキープを見せてるとは言えないFWでしょう。であれば、初めからプランにあった高原。そこでまず落ち着いてボールをキープしてもらいたい。が、これは中村にも言える事ですが、コンディションとしてはありえない状況。そして、その中で爆発力を期待するのであれば多少出場時間を絞るというのも一つの手だと思います。そして、もう一つ。失うものは無い状況という方が選手の前向きなメンタルを助長しやすい。1−0で投入されるのと1−1で投入されるのでは、投入される選手の意識も全く違うでしょう。

後半開始直後というのは、基本的にバタバタする危険が高いですし、そこで誰かを投入してどうにかするという場合、FWという選択は実はあまり適切ではないと思います。そもそもFWまでボールがいくかどうかという問題がありますからね。が、数少ないカードの中で既に二人は決まっているという状況の中(両者の必要性とタイミングの重要性は上記の通り)、守備に人を割くような采配も出来ない。故に、手持ちの高原を投入するのであれば、高原を活かす投入のタイミングを考える場合、あまりに早くバタバタしすぎている時間に投入しても効果が期待できないと思うので、急がずセオリーに従って投入というのがまあ真っ当な判断かなと思います。

ですから、まあ事実そうだったと思うのですが、あの時間に失点しようがしまいが、高原投入のタイミングは変わらなかったと思っています。俊輔は多少早まったと思いますね。

流れが悪いのに動かなかったという観点もありますが、目先の状況に左右されすぎて試合が読めず早く動きすぎてしまったという観点もあると思います。まあ、今回がどっちに当てはまるのかは微妙なところですが。


改めて誤解の無いように付け加えますが、僕はジーコそのものには反対です。
posted by 総さん−ソウサン− at 13:03| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月11日

日本代表 vs 北朝鮮代表 −W杯アジア最終予選−

遅くなりました。申し訳ないです。
ま、誰も期待してないだろうけど(笑)

さて、私埼玉スタジアムで生観戦してまいりました。
たくさん書きたいことがあるので、日をおって書いていきたいと思います。
今日は手始めに戦術論から。

正直、これはもう認めざるを得ないでしょう。
北朝鮮は強かった。
身体のキレ、運動量、アグレッシブなメンタル、意外だったイレブンの平均して高いボールコントロール、そして何と言っても球際の強さ
ルーズボールの取得率は北朝鮮の方が高かった。
また、プレス戦術もしっかりとしていて、息も合っていた。これに日本はかなり苦しめられたという印象が強い。

一方の日本。
絶好調=身体のキレが良いとするならば、やはり動きが軽いとは言えなかった。
これは、仕方ない。Jリーグは今完全なオフシーズン。今は体を苛め抜いてシーズンを戦いうける体の土台をつくる時期だ。コンディション的には本来最悪でもおかしくはない。予選一戦目ということを考えても、この時期はこの程度で良いのではと思われる。

試合は、小笠原の一発から幕をあける。
今考えると、コレが実はあまり良くなかったのかもしれない。
FKの直接ゴールというのは、一人の個人技に頼った、ある意味では棚ボタ的ゴール。相手を崩して取ったものではない。しかし、その"早すぎた1点"が日本のエンジンを心臓に出来るだけ負担を掛けない"徐行運転"にさせてしまった。

そこから、同点にされて俊輔と高原が投入されるまでの時間。フラストレーションの溜まるゲーム運びだったと言えよう。地に繋がれたかのように動かない中盤。足元へのパスの連発。"ショート→ショート→ショート"とリズムの変わらない単調なパスの連続。これでは、あの北朝鮮と互角に戦う事は出来ない。息の合ったプレスと北朝鮮を評価したが、サッカーとは相対的なスポーツである故、その責任の一端は間違いなく日本にある。止まった状態で足元へのパスの連続というチームほど、プレスを掛けやすい相手はいないのだ。

つまり、日本代表はボールポゼッションこそ相手より高かったものの、どちらかと言えばホームである我々がパスを回させられたという表現が正しい。足元へのパスが多すぎる上に、そのパスの数が多すぎる。左サイドからのサイドチェンジにおいて、もしかしたら中盤の全員がボールに触れたのでは?(笑)というほどの手数をかけてサイドを変えていた。これでは、相手もサイドの揺さぶりに対応しやすい。もとい、そんなものは揺さぶりとは言わないが(笑)ずっとその手数を掛けすぎのサイドチェンジの繰り返し。右へ行けばプレスをされ、手数をかけて左へ。右へ左へパスを回すだけ。そして、その中で相手のプレスに晒され、ボールを奪われる。

コレは(まあジーコJAPANの悪い時はいつもこんな感じだがw)中盤のセンターに入った3人の責任が大きい。小笠原・遠藤・福西。誰一人としてロング又はミドルパスを出さなかった。小笠原はそもそも狙っていなかった。彼はまあミドル・ショートを上手く散らしてゲームを作るタイプだから、ある程度は仕方ないかもしれない。福西は、もともとパスセンスのある選手ではない。そうすると、より一層の責任を問われるのは遠藤だろう。彼は少なくとも巷では"パスセンスもあるボランチ"と認識されている。バランサーとレジスタの中間に位置する選手だと僕も認識している(故に、組む相手によってスペースを潰す役回りや、逆に攻撃に出る動きも出来る)。ボランチとして非常に聡明な選手であるし、その辺は期待していたのだがW杯予選という"国の戦い"レベルとなると、まだまだ器不足だったのだろう。現在の小野、トルシエ時代の名波のような"ゲームの流れを読んだ動き"というのがまだまだ足りない。ショートパスでリズムを作れる選手ではあるが、ショートとロングの使い分け、パスでモノを語れるレベルには無いということか。

何度か、遠藤のキープからグラウンダーのミドルパスで逆サイドに展開できるタイミングがあった。その都度、彼は出すタイミングが遅い。故に逆サイドに出した頃にはそのサイドへ対応されている。タイミングが遅いというよりは、どこか躊躇しているように僕には見えた。コレは、実は心情的には良く分かる。僕もボランチだから(笑)長いグラウンダーのパスを逆サイドやや深めに出す時というのは、ほんのコンマ何秒の世界の話ではあるが、一瞬躊躇するのだ。特に劣勢だったり、勝負の時間だったりすると。あのW杯最終予選初戦且つ、サッカー専用スタジアムである埼玉スタジアムの異常なほどのプレッシャーを考えると、危機管理を一手に引き受けるバランサーとしての彼の一瞬の躊躇も情状酌量の余地はあると思えたりする。親善試合や、Jリーグでのサイドチェンジ勝負パスとは全く異質のメンタルが必要なのだから。彼に世界での経験とそして、小野や名波程の自身への絶対的なパステクニックの自信が無い時点で、無理なのだとも思う。

また、この試合の良くなかった点として、やはり小笠原をあげたい。
シリア戦でも書いたが、彼にはやはりトップ下としての限界を感じる。トップ下としてプレスをいなための圧倒的な何かが無い。故に、どうしても狭い地域でのボールコントロールに不満が残る。あのプレスの中では、もっともっと吸い付くようなトラップやボールコントロールを要求される。彼の全体的な出来は、決して悪くは無かったと思う。悪くはなかったのだが、良くもない。彼も、中盤での停滞パスプレーの責任の一旦はある。彼自身が、ボールを足元で、そして中央で要求しすぎる。それでは、相手の思うツボだ。もし、彼に全盛期の中田ほどの圧倒的なボールキープ力によって相手を強引にねじ伏せるだけの力があるのであれば、それでも構わないかもしれないが、彼にそこまでのフィジカルは無いだろう。であれば、ボールコントロールというものは一朝一夕で身に付かない以上、機動力を備えるべきだろう。そう、彼はパッサーに留まるのには限界がある故に、もっと動くべきだ。右に、左に、そしてウラのスペースに。森島や藤田のように。

余談ではあるが、小笠原は機動力を手に入れるという道のほかに、守備力を手に入れ、あのフィジカルを生かしたボランチレジスタへ転身という道もある。世界では彼以上のテクニックやフィジカルや速度をもっているトップ下が標準レベルだし、彼程度のテクニックとパスセンスを持ち併せ、守備力まで持っているボランチはいくらでもいる。Jではトップ下で通用しても、世界ではボランチまで下がらないと活きないということだ。

さて、その停滞気味な鈍いパスプレーの連続で結局同点弾をくらうことになる。
あれは、川口のミスではあるものの、打った北朝鮮の選手を称えるべきだろう。川口は完全にクロスだと思い込んで、そこをつけこまれた素晴らしい発想のシュートだったが、少なくともスタジアムを埋めたサポーターのほとんどもクロスを予測しただろう(笑)また、あれだけ大きなシュートコースが空いていたということは、日本DF陣も皆クロスを予想していたと思われる(笑)ま、敵ながらあっぱれということだ。それにしても、そのシュートまで一連の流れが素晴らしい。あれこそ、停滞いや渋滞中盤だった日本がやるべき追い越しフリーランの賜物だ。ああいうこちらが主導となった、非常に運動エネルギーの高そうな組織を日本代表には構築して頂きたいのだが、ジーコではその辺苦しい。

さて、そして高原・中村の投入。
正直、見せ付けてくれたと思う。海外での経験を。
高原は多少空回り気味だったのは愛嬌ということで(笑)、ボールもしっかり収まっていたし、何よりボールを受ける時も、そして落とした後も止まらないで受ける。だから、北朝鮮の選手はプレスを掛けにくい。エネルギッシュな日本の変身に一役買ってくれた。クロス→ヘディングの一回と、こぼれ球の押し込みで一回の決定機を計2回逃してくれたが(笑)、しかしそれまではそういう場面すら少なかったのだから、彼の躍動感溢れるプレーは評価しいて良いだろう。

そして、なんと言っても中村。
素晴らしかった。フィジカルコンディションとしてはたぶん良くなかった。動きは重そうだった。それでも、彼のプレーは良かった。他の選手が足元へのパスを受けるも相手のプレスによってボールを奪われるのを何度も目にした後の、あの中村の吸い付くようなボールコントロール。僕が小笠原より中村の方が、トップ下として有能だと言うのはこの辺にある。シリア戦で長々と書いたが、彼には平均して高い、テクニック(ボールコントロール)・フィジカル・機動性(運動量又は敏捷性)がある。フィジカルはイタリアで延びたと言えるし、機動力はイタリアでドンドン手に入れている。そして、その中で圧倒的に高いボールコントロール。プレスをいなすテクニックを彼は持っている。小笠原にはない。ドリブルの際やトラップの際のボールの離れ具合を僕はボールとの開度と呼ぶが、その開度目盛りの刻み具合が中村(そして小野も)非常に高い(または細かい)。まあすなわちそれはボールコントロールが高いという事だが。

彼がボールを足元に置いた時のキープ力。相手に与える危機感。彼は北朝鮮二人をも手玉にとるようなボールキープを見せてくれた。間違っても、彼は小笠原ほどの瞬発力もフィジカルも持ち併せていないだろう(笑)

また、上記で小笠原に要求した機動力。中村はコレも見せてくれた。中央・右サイド・左サイドでほぼ満遍なく彼を見た。上手く流れ動いて起点になってくれたと思う。小笠原には無かったプレーだ。小笠原は、中村投入後にそういうプレーが増えたが。それは、中村を見て自らも右サイドへ開く事を意識したのだろうか、それともシステム変更によるものだろうか。それはどちらかわからないが、後半の後半。彼も右サイドに流れてスペースを上手く作っていた。前半はほとんど見なかった右サイドからの彼の高精度クロスをシステム変更後は少なくとも2本は見た記憶がある。

そして、ジーコの采配も今日は評価したい。
システム変更は理にかなった見事のひと言。試合を通して走り続けていた北朝鮮はもちろん疲れを見せ始める。そこへ、活きのいい高原と、機動性を手に入れたテクニシャン中村というだけでも北朝鮮DF陣に同情したくなるのだが(笑)そこへプラスしてシステム変更だ。コレはかなりきつい。マークの確認に追われるからだ。

単純な話、日本代表システム変更前であれば、北朝鮮のダブルボランチはトップ下小笠原を潰せばよかったのだ。その後に控えるダブルボランチを視野にいれながら。その上その小笠原+ダブルボランチはプレスをかけてくれと言わんばかりに地に足を取られている。また、サイドの三都主と加地は北朝鮮のサイドバックがとりあえず対応すれば良い。その間に北朝鮮ボランチの片割れが寄って二人で日本のサイドプレイヤを挟み込む。この連続で日本は成す術がなくなる。単調な攻撃になる。それが、システム変更後は突如トップ下が二枚になり、その二人が左右に動く。また、サイドバック一人でとりあえずディレイ(攻撃を遅らせる)の対応ができていた北朝鮮だが、日本のサイドへ攻撃的MFが流れる上に、その後ろから日本のサイドバックが回りこむようにオーバーラップをかけてくる。日本のサイドにかける人数が増えている。これではスタミナを消耗した時間帯ではさすがに苦しいだろう。故に、ジーコのシステム変更は理にかなったものだと僕は思うのである。現に、そのおかげでしばらく混乱をしていた北朝鮮を目の前で見ていたし。

そして、中村と高原の投入のタイミングが遅すぎるという意見を目にしたが、それも僕は適切だったと思う。高原が後半19分で中村が21分。両者ともにロスタイムまでいれると25分以上の時間が与えられたわけで、決して交代選手として短い時間ではなかった。そして、セオリーとして流れを変えるための交替のタイミングは後半15分と30分ということも考えれば妥当だったと言えるだろう。その上、そのタイミングの直前まではリードしていたわけだし、完全に相手に圧倒されていたというわけでもなく、必ず良い方に流れが変化するわけではないというリスクもあることを考えれば、後半アタマからの変更というのは現実的では無いだろう。

何より重い現実として、帰国した二人はそれぞれ週末にリーグ戦にばっちり出場しての過酷なスケジュールでの帰国なのだ。本来、Jリーグでの水曜開催もコンディション的に苦しいと言われるのに、その上長期移動時間の後だ。その爆発力に期待するのであれば、投入を出来る限り遅らせるというのは至極真っ当な考え方であると思う。そもそも、高原はともかくジーコは俊輔が大好きなのだから(笑)、本来であればスタメンで使いたかったのをあそこまで我慢したからにはそれなりの理由があって当然だ。

大黒については、もうほんとありがとうございます(笑)
得点はもちろん素晴らしかったが、ピッチに立ったどの選手よりもシュートの意識を感じた。前へ前へ。チームの加速度をあげる働きをしていただろう。それを見るに付けもう少し長い時間やらせてあげたかったが、いかんせん既に二人交替している状況で、疲れてきた北朝鮮に対し、やっと玉田が良いプレーを見せ始めた時間だったのだから仕方ないともいえる。この交替のタイミングも妥当だっただろう。

いや、それにしても本当に勝ってよかった。
全ての選手にありがとうと言いたい気持ちだ。
W杯予選がやってきたという感じの試合だったな。
posted by 総さん−ソウサン− at 19:31| ☁| Comment(3) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月09日

決戦。

今日は決戦だ


観戦レポは明日にでもアップします
posted by 総さん−ソウサン− at 11:59| 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月03日

三都主アレサンドロという選手。

実は、そもそもはそんなに嫌いな選手じゃなかったりする(笑)
ま、実際の草サッカーでもボランチをメインポジションとする僕みたいな人は、彼のあの稚拙な守備を見ていると怒りを通り越して哀れみを覚える人もいるでしょうが。

彼の事を思うに、間違いなくアレックスだった時の方が輝きを放っていたと思うのは僕だけではないだろう(笑)

ドリブル突破をするための、大きな三要素。
セルフエリアでの極地的ボールコントロール・敏捷性・加速力

1・セルフエリアでの極地的ボールコントロール
ま、つまりは足元での細微なボールコントロール。
だから、ロングキックだとかパス精度とは又別のもの。
自らの足元での細かい軌道修正の連続が出来る、曲芸的テクニック。
リフティングに通ずるものがありますね。

2・敏捷性
これはそのまんまでしょう。
体のキレ。急な方向転換とか、急停止。足の動きの速さもコレに分類してもいいかもしれない。
それによって足元のフェイントの速度もあがるし。

3・加速力
一気に最大速まで持っていける時間。ウイイレでお馴染み(笑)

コレにプラスして、絶対的に必要条件ではないが大きな体躯のフィジカル(単に筋力があるということではなく)というのもオプションとして最近は付け加える傾向にあるかもしれない。大きなストライドでのフェイントをこなし、DFと相対しても簡単に倒されないボディ。ドリブラ−が玉際に強ければ鬼に金棒というものだ。


さて、三都主。
少なくとも日本人という枠で考えれば、全てを持ち合わせていると思うのは過大評価だろうか。
柔らかいタッチも体の切れも、瞬発力もそして大きなストライドを繰り出せるフィジカルも彼にはある。
事実、彼はその三種の神器をもってJでドリブラ−として名を馳せたのだし。
まあ、2002年W杯あたりからサッカーに興味を持った方はそのような三都主の評価は全く信じられないだろうが、どこかでアレックスだった頃のビデオでも手に入れて見て欲しい(笑)

では、三都主はなぜ輝きを失ったのか?
僕は、その答えは代表選出と日本サッカーの体質にあると思う。
まず、代表選出。コレはジーコではなく前任者のアゴに尻のあるフランス人だった(笑)
ま、でも2002以前の三都主はまだその輝きを弱めながらも放っていたと思う。
徐々に輝きを失う兆候は見せていたようにも思うが。

代表選出がなぜ問題なのか。
それは、ポジションが無いから。彼が活きるポジションは代表にはフランス人監督にも、ブラジルの神監督にも無い。彼の活きるポジションとは?4−4−2のサイドバック?4−4−2のオフェンシブMF?3−5−2のウィングバック?はたまた、FW?
僕は、彼の最も活きるポジションは4−2−3−1の左サイドMF(orウィング)だと思う。そう、3トップのウィングとも言えるポジション。サイドを主戦場とし、逆サイドにボールがある時は絞ってゴールを狙う事もある。守備を気にする必要は無いポジション。失敗や守備を求められる事が無い代わりに、それ相応の攻撃力、チャレンジ成功率を求められるサイドアタッカーのポジションだ。


そして、もう一つの問題。
日本サッカーの体質。
国民性なのか、未だ「失敗」に対する言及が強いと僕は思う。コレはFW決定力不足にも関わってると思うが。成功率にも大きく関わってくると思うが、ドリブラ−という人種に失敗を言及してはいけないと思う。もし、その不確実であるギャンブル性の高いプレーを嫌うのであれば、初めからドリブラ−をピッチに送らない事だ。故に、トルシエは彼を後半から投入することを好んだのだろう。無論、そのギャンブルプレーにおいて、人並み以上の勝率を誇るからこそドリブラ−の称号を得ているわけで、その勝率があまりに低いようなら言及の対象になり得るということも付け加えておく。


この二つがMixして彼の輝きを失う原因になったと思う。彼には、後ろ髪を引かれずにチャレンジし続ける環境は代表において与えられなかった。それは現在も続く。ドリブラ−という人種は、かなりメンタルなポジションで常に失敗と成功に苛まれるポジションだ。基本的にはその二つしかない。ドリブル突破という行為においては。そして、幾度の失敗でのネガティブなメンタルも、たった一度の得点に繋がる突破でバランスが取れていたりする。調子に乗ると手が付けられないという形容が頻繁にドリブラ−に冠されるのも、その結果から来る精神性の大きなギャップ故だろう。

コレが、たまにしかチャレンジのタイミングを与えられなかったらどうだろう。ドリブラ−のそのメンタルはどんどん下降傾向に陥っていくに違いない。そうすると、持っていたはずの勝負マインドも減退していくのは道理というもの。そう、彼の抱える最も大きな問題はそのメンタルの下降にあると思われる。ドリブル突破をしかけるタイミングは明らかに減ったし、そしてどうもパスが増えた気がする。それも突破せずに、後方からの巻き回転のかかったクロス。スルーパスや、浮き球のDFラインの裏へのパス。ある意味でドリブルに比べれば無難なプレーだ。日本サッカーという土台がドリブルよりそういうプレーを好む傾向にあるということも大いに関係しているのかもしれない。もとい、個人打開力の高い選手を求めているにも関わらず、どうしてもパッサーの方面に流れてしまう選手とファンと言った方が正しいのだろうか。

パスが悪いとは言わない。ドリブラ−にとってパスという選択肢は絶対に必要だ。かのディエゴもそうであったように。パスというフェイクの選択肢があれば、ドリブルの驚異はより一層増すものとなる。しかし、現在の三都主のプレーはそのフェイクとメインの選択肢が全く逆転しているように見えてならない。

ジーコ体制になってからというもの、彼の失速はより顕著になったように僕には映る。その原因はもちろん、サイドバック起用だ。慣れない守備、なれない位置からの勝負、慣れない上下動。慣れない環境を一流選手の集まる代表で任されこなしていくうちに、彼のドリブラ−という勝負師メンタルはドンドン減退したのではないか。彼の代表でのプレーはどこか自信の無い、オドオドしたプレーに見える。

昨日のシリア戦、加地のその縦への突破、そのメンタルを評価したが、なぜそのプレー自体を評価せずチャレンジしたことを評価したのかと問われれば、それは三都主の存在があったからだ。本来、サイドの高い位置から勇猛果敢に突破チャレンジ→勝利してチャンスを生み出すというプレーそのものは、三都主の方がより高水準で遂行できる能力を持っていると認識しているからだ。加地のそれは、技術的、肉体的にそれほど高レベルだとは思わない。世界を相手に恐怖を生み出せるほどの質では無い。あくまでもサイドバックの攻撃参加というレベルだ。例えるなら、マルディーニのサイドアタックと、デニウソンのサイドアタックの恐怖感の違いといったところか。


彼には是非思い出して欲しい。
アレックスだったころの勝負師メンタルを。
左サイドでボールを持った彼は、文字通り恐怖のドリブラ−だった。
複数の敵が彼に勝負を挑もうとも、決して臆する事無く「来るなら来てみやがれ」と言わんばかりの堂々とした空ぶかしからの、急加速ドリブル突破。


彼が復活するためには、一刻も早くサイドバック起用を止めて欲しい。このままではどんどんとソツないプレーに終始するロボットになってしまう。彼を復活させるには攻撃のポジション、ドリブラ−のポジションを与えるしかない。
現代表で、このシステムが可能かどうかはいささか自信が持てないが、日本でも異質な才能をもった三都主を復活させることのみに主眼を置くならば、やはり4−2−3−1の左サイドだ。ちなみに、全く同様の理由で、レッズ永井を活かすのであれば同システムの右に置くのが良いだろう。

 
           久保

   三都主             永井
  (田中達)           (大久保)
           中村
          (中田英)
        小野
             稲本

  三浦                加地
 (平山)   宮本   中沢


もし、試すのであればこんな布陣だろうか(笑)
中田英がサブにまわるという何とも贅沢な布陣だが、現状の活躍なら致し方ないか。三都主に守備を考えさせないならFWという手もあるが、どうも彼は前にフタをされた状態では全く輝かないらしい(笑)その辺も生粋のウィンガーということか。

ちなみに、大久保や玉田、柳沢、田中達也等の有望なFW陣は両サイドのFWとして起用しても充分に活躍が期待できるのではと個人的には思っている。ま、このシステムは何より、プレイスタイルだけ日本人らしくないFWドラゴン久保がいなければ絶対に機能しないと思われるが(笑)


ともあれ、三都主をなんとか再生して欲しい。
あの才能をロボット化してしまうには惜しすぎる。
クドいようだが(笑)サイドバックとしてソツなく守備をこなしつつ、気の利いた攻め上り、そして高精度のクロスと、テクニカルな突破力を持つサイドバックが欲しいのであれば、是非ともレイソルの平山を試して欲しいものだ。次点に東京ヴェルディの相馬だな。
posted by 総さん−ソウサン− at 23:43| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月02日

日本代表 vs シリア代表 −加地と小笠原−

まあ、無難な試合だったんじゃないでしょうか。
もとい、アジア(の、しかも格下)相手に3−5−2のシステムで挑めばこのぐらいできることはわかっていたことではありますけども。

やはり、少なくとも国内組で中盤を組むのであれば3−5−2の方が機能すると思う。
4−4−2の中盤BOX型を組めるほど、日本サッカーの個人戦術は成熟していない。
もっと成熟した個人戦術を持った、各々が中心になってダイナミックなランニングが出来るメンバーが常に獲得できれば可能かもしれないが。たとえば、小野・中田・中村俊輔のように。

さて、今日の試合。
良かった点。
まあ、3点取れたこと自体よかった点だが(笑)
全体的にヒドイ出来の選手もいなかったが、特に加地。
この選手は、お世辞にもテクニックがあるとも、ドリブルが上手いとも、クロスが良いとも言えない(笑)ただ、スタミナ・スピードについては特筆すべきモノがあると思う。

シリア戦の加地は、というよりココ数試合の加地は本当に良く動く。
爆発的な動きという形容が良く似合う。上下に献身的に走り、攻撃活性化の一翼を担っていた。
往年の都並を思い出したのは僕だけだろうか?
また、高い位置でボールを受けた時、臆する事無く果敢に突破チャレンジをしかけた。縦へ縦へ。このサイドプレイヤとしての優れたメンタルを評価したい。

対比として逆サイドの三都主をあげたい。
今日も、ハッキリ言って良いとはいえないプレーの連続だった。
ポジショニングは相変わらず最悪。上がりすぎだし、下がりすぎ。
上がりすぎというのは、別に攻撃に傾きすぎだということではない。
そもそも、この選手は攻撃の選手だ。問題なのは「適切なポジショニング」が出来ない事。
バックラインやボランチがボール持った時に、上がったまま下がってこない。
そこでパスを受けてもすぐにチェックが来て落ち着いてボールをもてない。

一気に上がるフリをして、逆方向に方向転換してボールを貰う。
ゆっくり下がってボールを受けるフリをして、急転換→縦へダッシュ、というサイドプレイヤには不可欠なポジショニングテクニックがこの選手は少ない。

その辺のサイドプレイヤとしての豊富な運動量を土台にした気の利いたポジショニングというのが、最近の加地には良く見られる。こういうプレーはチームを落ち着かせ、活性化もするものだ。彼の縦への個人勝負からのクロスによって生まれたチャンスが今日は多かったように思う。先制点も、セットプレイから右サイドで加地のふんばりの利いた縦への(縦へというのが大事なのだ)突破から逆サイドに流れ生まれたものだと言う事を忘れてはならない。

三都主のクロスは高精度だった。
しかし、ドフリーでほぼ止まった状態で蹴ったキックなのだ。
少なくとも、テクニックや攻撃力で売る選手であるならば、代表である以上あのレベルのキックが出来なければ話にならないだろう。(トップスピードでのプレイならば話は別だが)

FWも良かった。
全体を通して素晴らしいとは言いがたいが、鈴木・玉田の両選手ともに身体を張ってボールをキープし味方の攻撃を促していた。特に中盤からのクサビのパスが試合全般を通して地に付かない浮いたパスだった事を考えれば、余計にFW陣への評価は高まる。また鈴木の先制点も評価するべきだろう。


試合全体を通して思った事は、守備の稚拙さ。
軽い守備がかなり目立った。以前に比べれば、人数をかけたプレスの連携は合って来たと思う。
しかし、その後が良くない。数的優位を保ち、多人数で囲んでも誰も守備チャレンジに行かない。
それでは人数をかける意味が無い。ドリブルをされてチャンスを作られるだけだ。
二人いるなら、一人は失敗を恐れずにチャレンジするべきだ。そしてそのこぼれ球を二人目が狙う。これは守備の基本だ。しかし、幾度ものコミュニケーションとパターン練習をすることで成り立つ高い連携が必要とされる。未だ、この手の守備意識統一を目的とした練習をジーコは行っていないのだろう。前任者のフランス人はその練習ばかりだったが。

また、中沢を除く守備陣の1対1の弱さ、セカンドボールの取得率も目立った。どちらも玉際の強さだが。アジア相手にコレなのだから、ドイツにあそこまでやられるのは仕方なかったのかもしれない。この辺、坪井や松田は強いのだが、ヴェルディ山田などは強いのだが。


そして、小笠原。
良い動きだったんじゃないでしょうか。
味方が信頼してボールを預けているのがよくわかった。
重心を低くしてしっかりとボールをキープしてクサビのパス、サイドへのパスを散らしていた。
まあ、このくらいできることはわかってはいたことだが。

小笠原という選手は、自分と年齢が一つ違いという事もあってデビュー前の高校時代から知っている。小野や本山と同じ世代でありながら、全国区の名を持つ選手だった。「東北の天才」。それからもう7年。同じ世代に俊輔や小野、少し上に中田がいることを考えれば順調に成長していると言えるのではないだろうか。もし、彼らがいなければ小笠原は日本の押しも押されぬ中心として活躍していたかもしれないが。

しかし、僕はこの選手の前途に不安を覚える。
そろそろ、頭打ちになりそうな気がするのだ。
デビューした頃から彼を見るに付け、いつも思っていた。
「中田のコピーみたいだ」
高いフィジカルを元に、重心の低い安定したボールキープから放たれる高精度のパス、そしてミドルシュート。

僕は、『トップ下』を勤める選手には、テクニック(ボールコントロール)・フィジカル・機動性(運動量又は敏捷性)が平均して高く、且つ最低でもそのうちのどれか一つが突出して高く無いと勤まらないと思う。その、どれが高いかというのがトップ下を勤める選手の個性になるとも思う。

例えばジダン。
ジダンに機動性は無い。足は遅いし、運動量が多い方ではない。
けれど、世界一ともいえるテクニックを持ち、そして最も特筆すべきはあの恵まれた体躯を生かした圧倒的なフィジカルだろう。ちょっとやそっとのプレスやマークなど物ともしない。故に、彼がボールを受けるために動き回る必要も、一瞬で敵を引き離し瞬間的なフリーの状態を作れる敏捷性も彼には必用ない。

例えばトッティ。
テクニックはもちろん高いと思うが、たぶんジダンほどでは無いだろう。
しかし彼には、ブレることのないフィジカルを持ちながら、高い敏捷性を持つ。トップスピードでのダイレクトプレイなどは彼の十八番ではないだろうか。スピードに乗られたまま精度の高いプレイをされると、DFは守りづらいものだ。コレはロナウジーニョにも言える事だと思う。彼はトッティよりも早く、そして魔法のようなテクニックと筋力を持ち合わせる。

例えばアイマール。
彼にマークを跳ね除けるようなフィジカルはない。
しかし、意外に一瞬のスピードはある(笑)
そして、意外に運動量もそこそこ多い。
その、「トップ下の平均よりちょっと上」の資質の上に、圧倒的に高いボールコントロールを持つ。そのテクニックで、マークをいなし、密集地で巧みにボールキープしドリブルで敵をかわすこともできる。

例えばネドヴェド
彼は前述の選手達のような高いテクニックは無い。ただ、ミスの多い選手ではない。
あくまでも、高い基本ボールコントロールと言ったところか。
彼は、機動性が圧倒的に高いと言えるトップ下だろう。(故にトップ下以外も充分に出来る)

日本の選手で言えば、中村俊輔。
彼はアイマールに近いかもしれない。より、リケルメの方が近いかもしれないが。
彼も、圧倒的に高いテクニックを持っている。プレイスキックも加えるべきか。
その上彼はイタリアで機動力を見につけ始めている。

小野伸二も俊輔とは質が違うがテクニック。
スピードもフィジカルも高くはない。ま、伸二の場合はボランチの方が活きるけど。

そして、中田。
今の中田はトップ下を勤める力は無いように思う。それはまたいつかココで語りたい。
全盛期の中田。1997〜1999年の頃。
高いテクニックと、そして日本人とは思えないフィジカルに裏打ちされた重心の低いキープ力。
あの頃の中田は、間違いなく『ファンタジスタ』だったと思う。俊輔や小野にも見劣りしない柔らかいタッチを持っていた。(今はそのテクニックが減退していると思う)


さて、小笠原。
高いテクニック・フィジカル・機動力。
全て平均して高い。がしかし、その中で売りとなる突出した何かがあると言えるだろうか。
小野や俊輔ほどの吸い付くようなテクニックは持っていないと思う(だから、狭い地域でのプレイには不満が残る)。
フィジカルは強い。が、例えば世界レベルでそれが売りに出来るほど高いかと言われれば疑問符をつけざるを得ない。トップ下においてフィジカルが強いというのは、相手のプレスに負けないということだけではない。プレスにさらされても、ボールコントロールがブレないようなボディバランスの事を言う。全盛期の中田がそうであったように。ドイツ戦や今までの代表戦を見る限り、そこまでのフィジカルは彼にあるとは思えない。(誤解の無いように付け加えるが、Jリーグでの彼は突出したフィジカルとテクニックを持ち合わせていると思う)
機動力は言わずもがな。「圧倒的」という形容は彼には相応しくないだろう。彼に、森島や藤田のような機動力があれば別だが。

我が日本には、
トップフォームを失って久しいが高性能MF・中田も、
ファンタジスタ・俊輔も、
レジスタ・小野もいる。
彼らを差し置いて小笠原がピッチに立つ為には、決定的な何かが足りない気がする。

それが何なのか、彼がどの道を進むべきなのかは未だ僕にもわからない。
わからないが、今のままの「パッサー」ではこれ以上の成長は見込めないと思う。


もし、これから彼が意識して変身するのであれば、止まる事無く絶えずスペースメーク、飛び出し、ポジションチェンジを自ら促す自信に満ち溢れたランニング。つまり機動力を身につけること、なのかもしれない。確信は持てないが。


PS.三都主はひどすぎる。攻撃的な選手を入れたいなら一度で良いからレイソルの平山を試して欲しいのだが。
posted by 総さん−ソウサン− at 23:14| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年12月16日

日本代表vsドイツ代表

散々でしたね。
惨敗というよりは、完敗。成す術なくという感じ。
ドイツは強かった。本当に。僕は、ジュビロvsバルサを生観戦したが、衝撃度的にはそれと同じか、それ以上のものだった。

ともかく、歯が立たない。TVで観戦していた方はどう思ったのかわからないが、スタジアムで観戦した方は皆そう思ったと思う。それぐらい差があった。ここまでとは正直思っていなかった。

ドイツの、初めから終わりまで常に感じた事。

球際の圧倒的強さ。
あらゆる局面での1vs1の強さ。
ボールへの執着心。
攻守の切り替えの早さ(特に功→守)。


むしろ、これだけで敗戦したと思う。あとは特に目新しいものはなかった。
しかし、レポのどこから手をつけていいのかわからない(笑)

まず、この試合を見て改めて「サッカーの基本は1vs1なんだ」と思った。あらゆる局面でその勝負に何割勝てるかで、かなり試合の主導権や勝敗が占える。
ともかく、ドイツの選手たちの球際の強いのなんの。2〜3人に囲まれてもボールを奪われない。単純に体の使い方、フィジカル、骨格の違いももちろんあるのだが、それだけじゃなかった。ボールをキープする際のテクニック。一瞬体を中に向けるフェイントでプレスを散らしたり、相手のプレスをいなす必要最小限の切り替えし。それができるテクニック。テクニックというよりは基本技術の高さという方が正しいかもしれない。皆がそれを身に着けている。欧州で『足元は弱い』と言われるドイツですらコレ。本当にびっくりした。要するに、繰り返しになるが、華やかなテクニックではなく基本技術の高さなのだろう。
こうなると、完全に中盤での制圧争いは完全に負ける。

そして、異常なほどの攻守の切り替えの早さ。
基本的に、ドイツが主導権を握っているわけで、ボールを失ったとしても日本のペナルティエリア(以下PA)の付近。その瞬間から、彼らは猛然と守備に走る。「サッカーとは攻守一体のスポーツ」というのをあの試合ほど感じた事はない。日本にとってはかなり低い位置、ドイツにとっては高い位置でのボール争い。故に、日本の4バックは落ち着いてボールをキープできない。そして、これは以前中田が懸念していた事だが、プレスのかかった中で、ボール回しをできるほど日本のDF陣は戦術もテクニックもない。

ドイツのプレスは一貫してこうだった。
高い位置ならば、CBがボールを持った瞬間にワンサイドカットをする。その間日本のボランチを他の選手がしっかり掴む。おのずとボールはどちらかのサイドバック(以下SB)に渡る。しかしそれはドイツも予期している。SBにパスが出た瞬間(注:SBにボールが渡った瞬間ではない)一気にFWとMFで囲う。落ち着いてボールをもてないSBは苦し紛れの横パスをボランチに渡す。しかし、そのボランチは既に捕まえられているのだ。屈強なドイツ選手に張り付かれたら、キープするのは至難のわざだ。なんとかキープしてもその間に他のドイツ選手がプレスにくる。そしてもっともとられてはいけない中盤でボールを奪われる。この連続を何度目にしたことか・・・。

しかし、それでもさすがに多少はSBが落ち着いてボールを持てるタイミングは前後半とうして少なからずあった。ドイツのSBほどではないが・・・。そこで、中盤ではなく、FWに当てればいいのだが、中盤の前二枚が間にいるのと、たとえ渡っても屈強なドイツCBにFWが潰される。FWが潰されなくても、その落としを日本のオフェンシブMF(以下OH)が持った瞬間に潰される。それは、ドイツの有効な先読み守備ももちろんあるのだが、それ以上に非常に高いDFラインのおかげもある。そのおかげでかなりのスモールフィールドだった。その狭いなかで屈強なドイツ選手と球際争いをするのだから、小笠原や藤田には苦しい展開だ。

ここで、小笠原のコメントに注目したい。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/kaiken/200412/at00003339.html
「ラインをあげてほしかった」
これは、はっきり言って公式な発言として絶対にやってはならないことだ。
ラインをあげてほしいということは、つまりかなりのロングフィールドになっていたということなのだろうが、前後半通してそのようなことはなかったと思う。もちろん時間の経過により少しずつ緩くはなっているものの、ドイツが最後まで点を取りに来たこともあって、かなり狭い中での戦いだった。そう、ドイツの高いラインのおかげで。

日本はなぜラインを高く保てなかったのか。
答えはすごく簡単だ。サッカーとは相対的なスポーツ。故に『ドイツがラインを高く保てた理由』と同じ理由だ。中盤の主導権の差。圧倒的な差だったと思う。小笠原は随所でその攻撃センスを見せてくれたとは思うが、それ以上にボールを失う場面が多かった。藤田も同様。ボランチも落ち着いてキープできたとは言いがたい。
そして、その結果から幾度も非常にまずい場所でボールを奪われた事が幾度となくあった。中盤での制圧権争いに完敗するとはそもそもそういうことなのだが。
単純なことだ。非常に悪いボールの奪われ方をしている状態で、ラインを高く保つのは無理だ。裏を返せば、ドイツは非常に高い位置でボールを奪えているからこそラインを高く保てるのだ。

これが、ロングフィールドの状態でプレスがかからず、故に主導権を相手に握られたというのであれば、小笠原のコメントも最もだ。しかし、そうではない。ドイツが高い位置からプレスをかけたおかげで、そして我が日本代表も同じコンセプトで戦っているおかげで、異常な程の狭い地域でのボール争いになっていた。要は同じ条件下で、ボール争いに完敗しているのだ。これを現象として語れば、日本ラインが低くプレスがかからなかったのではなく、両者の「プレス戦術(日本的に言えばゾーンプレス)」のぶつかりあいが起き、そしてそれをドイツが圧倒的に勝つことでその"ゾーン"が非常に日本よりになったということだ。そのゾーンの位置こそ、両者の実力差なのだろう。

かくして、日本は押し込まれる時間、ボールを持っても有効な攻撃を展開させてもらえない時間が非常に長くなる。そして、プレスをかけてもいなされる。特にバラック。本当にすごかった。プレースタイルを考えれば、日本の稲本は少なくともアジアでは同じ扱いになるはずだが、その差も如実に現れていた。バラックはたとえ3人に囲まれてもボールを失わなかった。そこで、SBにはたく。ドイツのSBは非常に高い位置で、ドフリーでボールを持つタイミングは無数にあった。

ただ、ドイツのやってきたサッカーというのは、結局これだけだ。攻撃は、そのように中央でキープしながら、有効に左右にはたく。ピッチを広く使い。日本DF陣が引いているようならSBはフリーの状態でクロスをあげるか、前のMFと連携してサイドを崩しにかかる。それが駄目なら、屈強なFWにクサビのパスをいれ、それをFWはバラックや突破力に優れるアザモアに落とす。そして個人勝負に出る。プレスのかけ方にしても、セオリーどおり。基本に忠実に、そして確実に。要するに攻撃も守備もシンプルなのだ。


たとえば、現バルサのようにピッチを広く使うだけでなく、果敢に二列目から追い越し。ロナウジーニョがサイドの高い位置でボールを持てば縦に抜ける選手が一人、ロナウジーニョの背後を駆け上がるSB。そしてセンターでクロスかポストプレイに備えるエトオ。いくつもの汗かきプレーを根底にした組織と、個人打開力の絶妙なバランスの調和。


たとえば、パス&ゴーを基本としスピードと高いテクニックにポジションチェンジを繰り返すアルゼンチン。ワンツーでプレスをいなし、スペースをつくり敵陣を崩す。


ドイツにはそのような、組織的戦術と個人技を組み合わせた有機的連鎖ある攻撃というのはなかった。欧州で最近劣勢で「攻撃に迫力がない」と非難されるのはこのためであろう。欧州列強と対峙すれば、この試合ほど中盤は制圧できないだろうし、そうなると有効な攻撃戦術は不可欠だからだ。

では、そのドイツがなぜ3点も奪取することに成功し、その上もっとたくさんの決定機をつくれたのかと言うと、それは高い位置でボールを奪えているから。基本に忠実だ(笑)日本のミスが目立ち、そのせいで失点とマスコミは言っているがそれは適切な表現ではない。藤田や小笠原は間違ってもミスのおおい選手ではないだろう。ミスを、非常に悪い位置で連発させられたのだ。ドイツの強烈なプレスによって。そのタイミングでボールを奪えれば、既に日本DFは崩れている状態なのだ。また、ドイツに関してだが、ドイツほどのプレスは日本はかけられていなかったし、もともとのボールキープの技術も違う。その上、ボールを失っても怖くない位置でのミスしかドイツにはない。

繰り返そう。両者の差はミスの多さではなく、ミスを誘発させたチーム全体のプレッシング能力の差(個人能力含む)によるものだ。

しかし、そのプレッシング能力だけで試合が決まったわけではない。それを回避する方法を日本は持たなかったからだ。たとえばSBのポジショニング。見る限り、最悪だった。4−2−2−2というシステムの場合、鍵を握るのは紛れもなくSBのポジショニングだ。特にサントスのポジショニングはひどかった。CBがボールを持ったのなら、そのラインにさがり、ボランチがボールを持った時はすぐにはたけるように同じラインに、且つサイドに開いてポジショニングする。サントスはまるっきり逆のポジショニングだった(笑)歩いているシーンも何度も見た。突破されるところも。マークを捕まえきれないところも。SBの基本、守備の基本が彼にはない。そういう攻撃の選手なのだから仕方ないのだが。

その辺のSBのポジショニングがしっかりしていれば、もう少し落ち着いたゲームが日本にもできたと思う。ちなみに、そういう意味で三浦淳は非常によかった。サントスをSBに使うのは、本当にやめていただきたい。

また、中盤にも問題があった。球際で負けてしまうのは仕方ない。ドイツは強かった。しかし、それを回避する術を中盤もまた持たなかった。
SBがボールを持ったとき、ボランチ、OH、トップ。それぞれが寄っていき足元へ要求した。それはドイツの思うツボなのだ。そこで中盤の争いで勝てるのだから。

4−2−2−2(4−4−2中盤BOX型)というシステムはポジションチェンジをオプションとしてでなく、基本事項として組み込まれているシステムだ。二列目の追い越し、OHのサイドへの開き。中盤4人のポジションチェンジ。それらを基本とするということは、つまり「高い連携力ありき」のシステムなのだ。3−5−2との違いはそこにある。3−5−2は基本的に分業制で、ポジションチェンジはあくまでオプションという扱いなのだ。


代表で、4−2−2−2でもレギュラー組が出ればそこそこ機能し、シンガポール戦のようにサブメンバーですべてを固めると機能しないのはそのためだ。彼らは、レギュラー組と比べて圧倒的に一緒にピッチに立った時間が少ない。また、アジアカップで3−5−2が成功したのは、そのようなメンバ(+俊輔)でも、高い連携がなくてもある程度機能するシステムだからだといえる。アジアカップで披露した日本代表の姿は「負けないが、きれいなサッカーではない」のもそのため。前回のアジアカップのように徹底的に「オートメーション」を仕込まれた代表とはまったく違った。

そう、SBがボールを持ったとき、全員が寄ってはダメなのだ。ボランチが寄ったのなら、OHは縦に抜けるべきだ。そうすることで、必ずドイツの選手はついていく。そうすると中盤にスペースが生まれる。そこをトップが少し下がってポストになり、ボランチか、もう一人のOHに落とせばよい。そこで、逆サイドに軽くはたけば、ドイツのプレッシングは大きく揺さぶられ、和らぐ。そのサイドでボールをもらったサイドバックは良い状態でボールを持てる。

また、OHでなくともよい。ボランチが縦に抜けて、その空いたスペースにOHが戻ってボールをもらう。いくらでもパターンはある。日本代表に足りなかったのはプレスをいなし、ラインを下げさせるための、湯浅氏が良く語る「戦術的無駄走り」の乏しさだ。
Jでそれを忠実に行っているクラブがある。そう、あの名将オシムに指導され走るチームに生まれ変わった、ジェフ市原だ。

優れた選手は確かにいるが、まともに中盤争いをしてマリノスやジュビロやアントラーズには歯が立たないだろう。選手の個人能力が圧倒的に高いチームではない。彼らが、敵のプレスをいなし、こちらがより多くプレスをかけるために行っていることが「戦術的ムダ走り」の多様だ。

小笠原のプレーは完全に「パサー」にとどまっていた。それでは世界で通用しない。以前の中村俊輔がそうであったように。果敢にチャレンジし追い越して走らなければならない。
この日の小笠原のプレーはよく体を張っていた。それでも負けていた。さすがに勝てないのだろう。それでも時折、その競り合いに勝ち、チャンスを生んだことも事実。故に小笠原を評価する方いるのだろうが、しかしそれより何倍も多く競り合いに負け、ボールを失っている事実を見逃してはならない。また、日本のチャンスが「小笠原のがんばりで時たま競り合いに勝てた時だけだった」という事実も認識するべきであろう。


最後に4−2−2−2のシステムについて語ろう。
先ほど申したとおり、「高い連携力があってこそのシステム」だ。故に現代表には向かないと思う。アルゼンチンやブラジルは、このシステムを代表で使用し、彼らが欧州からパッと集まっても機能する。それは長い歴史の中で培われた阿吽の呼吸や約束事のおかげで機能しているのだ。幼いころから無意識のうちに叩き込まれた個人戦術。
我が日本にはまだそれは無い。故に日本人が海外に出ると「個人戦術が乏しい」といわれてしまうのだ。
ただ、海外に出た高原、そして中盤で言えば小野、中田、中村には徐々にそれが備わってきていると思う。故に、彼らが集まるのであれば4−2−2−2も機能すると思われる。今回のドイツのような試合でも、彼らは果敢にポジションチェンジ、追い越しを繰り返しプレスをいなすと予測する。


僕はドイツとの試合を観戦しながら、彼らを幾度と無く探した。
小野なら、そのようなプレスでもテクニックでとワンタッチパスでうまくいなしただろう。
中田なら、小笠原よりもっと屈強な体でキープすることだろう。それはドイツのバラックがそうであったように、チームに信頼を与え、落ち着きを取り戻させる。そして、戦術理解の高い彼は果敢に裏へ飛び出したのではないだろうか。
中村がいれば、そのテクニックで翻弄することもさることながら、イタリアで覚えた戦術理解、守備、そして自分からアクションを起こし、どんどんとポジションチェンジやムダ走りを行ったかもしれない。

そして、この3人に共通して言えること。それはのボランチ遠藤の登場で気づいた。
遠藤がCBからパスを受け、すぐに右SBにはたく。何気ないプレーだ。そのプレーに僕は「いいね!」と叫んだ。そのときは自分でも何が良かったのか気づかなかった。しばらくして気づく。パススピードが速かったのだ。だから、カジはある程度余裕を持ってボールを持てた。常々僕が言ってることだが、それすら忘れさせるほどドイツの力はすごかった(笑)

そう、小野・中村・中田であれば、プレスが強いのであればそれを無効にするために速いパスを心がけるのではないか?と思ったのだ。


結論。
このドイツやフランス、アルゼンチン、ブラジル。
このような超一流国と戦う場合、どのような戦術をしこうとも、明らかに個人能力に差がありすぎる。3〜4人で囲んだにもかかわらず、キープされたのでは戦術以前の問題だ。
そう、このような超列強国と戦う場合、我ら日本が誇る個人能力に優れたかの3人はやはりどうしても必要だと思う。



PS. ちなみに、高原の動きは良かった。よく動き、苦しいながらも良い落しをいくつも連発していたし、果敢なチャレンジも見せた。動きの少なかった鈴木よりはずっとよかった。玉田もまたすばらしかった。唯一、気持ちを感じた。高原と玉田の2トップをもっと長く見たかった。
posted by 総さん−ソウサン− at 23:00| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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