2004年12月08日

僕には個性が無い。

僕には個性が無い。
僕をリアルな世界で知っている人は、僕がこんなことを言えば大抵の人は否定する。
けれど、やっぱり僕には個性がない。
このブログを読んでもわかるかもしれないけど、若造のクセにオッサンみたいな哲学を持っている(笑)ので、クセのない付き合いやすい人間ではないから、そういう意味で無個性だと思うわけじゃあない。
つまり、自分が全くの没個性で世間での価値が無い、自分に自信の無い人、ということではない。自分の事は信じているし、嫌いでもない。誰しもが個性はあるという意味で語ればそれなりの個性は僕にもあると思っている。

けれどそれとはまた別で、というよりはそれを踏まえた上で、もう一つ上の階層で僕には個性が無いと思う。
僕は、比較的どんな集まり、グループに入ってもソツなく人間関係をこなせるタイプ。見知らぬ集団に飛び入りで入っても特に困ったり、怖気づいたりはしない。その辺たぶん人よりいくらか柔軟なんだと思う。

たとえば飲み会等で、それが見知ったメンバーだろうが見知らぬメンバーだろうが、僕は周囲を観察する。どんなメンバーがいて、どんな話をするのか。特に、あまり付き合いの無いメンバーの割合が高いとき、僕ははじめの15〜20分はおとなしく意味のない、薄っぺらい会話や返事をする。その間にメンバーの個性を確認するためだ。誰が良く喋り、誰が盛り上げ、誰が突っ込み、誰が聞くのか。そして、僕はそのグループの足りない所を埋めるように自分のキャラクターを設定する。そして打ち出す。

盛り上げ役がいなければ、その役を僕が務めようとするし、いれば聞き役にまわる。ボケがいれば突っ込みにまわるし、キャラ的にイジられたい人がいればいじるし、逆もまたしかり。わかりづらい言葉で笑いを取ろうとする人がいれば、周囲にわかりやすいように面白いところだけをチョイスして打ち出す、とか。コレはちょっと突っ込み役に近いけど。

集団でなくて1対1でも相手が頼りたいのか、兄貴的存在として僕を必要としているのか、弟的な存在として僕と接しているのか。それを探る。だから、相手によってだいぶ違う表情を見せる人だったりもする。

要するに、周囲を見渡し今自分に何が求められてるのかを探り、それを打ち出すということ。もちろん、それは偽りの姿ではなくて、僕の中にあるその部分を増幅して打ち出している。だから別に無理しているわけではない。全くの別人を演じるわけではないから。

だから、ある人と全く別の関係の集まりに行ったりすると、当然僕のキャラクターが違うわけで、凄く驚かれたりする。「総さんて凄い喋る人なんだね!あれが本当の総さんなんだね」なんて言われたりするのだけれど、それもやはり半分は正解で半分は間違い。

こう言うと、まるで周囲のために穴埋めをする偽善者みたいな聞こえ方になるけど、そうではない。もちろん、そうやって相手に合わせて自分を変身させる事(自分のとしての一本の芯は変えずにね)ができるというのは、僕の立派な個性だと思ってるし、そんな自分を嫌いではない。それでいいとも思ってる。

けれど、一方で逆説的な話をすれば、僕には絶対的な個性が無いから、そうやって変身をするということだったりする。そう、これが冒頭での僕の発言。僕には、個性が無い。

芸人で言えば、僕は島田紳助だとかそっちのタイプであって、明石家さんまにはなれない。ナイナイで言えば、岡村ではなく矢部。要するに、彼ら(さんまや岡村)のようなもって生まれた華、光がない。

別の言い方をすれば、僕はサッカー選手で言えば名波や、遠藤、奥大介、柳沢であって中田や中村俊輔、久保竜彦、三浦和良にはなれない。スペシャリストではなくユーティリティプレイヤーなのだ。

ユーティリティープレイヤーである僕は、スペシャリストの彼らには、その道で勝負すれば叶わない。

近場で言えば、宮崎にいるチ○ルや、元カノさんなんかもそうだと思う。持って生まれた強烈なキャラクターがある。盛り上げ役や、人懐っこさ。愛嬌。その辺でもって生まれた才能のある彼らと、後天的な能力を元に計算で打ち出した僕が太刀打ちできるはずもない。

これは何も華やかな人に限った事ではなくて、物事をキチっと出来る人。健全に出来る人。僕も、必要であればそういう役回りも出来るが、やはりもともとの素質を持った人には叶わない。

こういうことを考えるといつも、思い出す言葉がある。
「ダイの大冒険」というドラクエが元となっている漫画。そこで、先代の勇者パーティの一人であった、大魔道士マトリフの言葉。

「勇者ってのはなんでも出来るが、魔法を使わせたら魔法使いには叶わんし、剣術でも剣士にはかなわない。なんでもできる反面、何にも出来ないのが勇者だ。勇者の唯一にして最大の武器はその心にある勇気だ。」

僕は、前述の近場の天才達と比べても精神的にタフなほうだし、アグレッシブで前向きな性格だ。問題が起きたら、現状を守ることで解決する人と、壊して解決する人。僕は間違いなく後者のタイプ。そういう意味で勇者というのもまあ言えない事もないのかもしれないが(笑)、自分で自分を勇者だなんて言うつもりはもちろんない。

そして、僕はあの漫画で言うなら主人公である勇者ダイより、一番人間味があって人間の汚いところも持ち、それに葛藤して打ち勝った魔法使い。その熱い心を持ちながらも、数々の魔法を使いこなし、パーティの中で絶対的なクールを保ち作戦参謀となった魔法使いポップに憧れた。

僕は何でも出来るが、何も出来ない。
もって生まれた抜群の個性を持つ彼らに、僕はほんの少しの劣等感と嫉妬、そして素直に羨ましいという感情を持っている。
ただ、ジダンやロナウジーニョにはなれないかもしれないけれど、彼らやロナウドを抑え昨年バロンドール(欧州最優秀選手)に輝いた男を忘れないようにしたいとも思う。


posted by 総さん−ソウサン− at 21:00| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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