「気が利く」ということに少しずつ意識が向いてきたなぁと思いますね。
元来、僕はもともと相手の動向を観察するのは好きな方だし、相手の好みに合わせて知識を広げることにも興味が向かう方。でも、これは実は大きな限定があって「好きな人」に限ります。だから、友達とか仲の良い人に限る。興味のない人は果てしなくどうでもいいという人です(笑)そういう所が仕事に出て、本部長の逆鱗に触れていたんだろうなと思います。
相手の状況を察し、相手に合わせた行動をする
言葉にすると簡単で、実際その辺のオッサンでも同じフレーズをよく発していると思います。でも、これは考えているよりはるかに難しく、やり切ることは絶対にないですね。しかも、やればやるほど効果は小さくなる。些細なことですから。でも、そこができるかどうか、その差が「気が利く」かどうかの差であり、たとえ小さくとも詰めるのが難しい部分なんだろうなぁと思います。大まかな事は誰でもできますからね。
会議中、先輩の視線が自然に入る所に腕時計を置く。
サイトの話になったら、議事録を手書きに移行し、即座にノートPCで該当のサイトにアクセスする
手持ちの資料で話を始めたら、持参したファイルから同じ資料を探して出す
先輩に次の外出先がある場合、次の行き先に近い最寄り駅を捜す。
最寄り駅の時刻表を出力して持参する。
到着時間から逆算した電車経路を持参する。
サラダとマグカップのスープが出て来たのですが、先輩が席をたった隙を見てマグカップを左手側から右手側に移動する、とか。
「会議中なんだけど、ノートPCを会議室に持ってきて欲しい」と言われたら、届けるまでにPCを立ち上げておく、とか。
タクシー移動なら、雨が降ったら15分前にタクシーを呼ぶとか。
ほんとに些細なことです。
気がつけば誰でもできる。
でも「気がつく」のが難しい。
相手は、次何をしようとしているのか。これをいかに深く的確に考えられるか。簡単そうだけど、そのためには相手の置かれた状況、立場、心境、ともすれば癖まで気を回さなきゃならない。そう考えると難しいでしょ?
でも、相手に与える効果自体はさほど大きなものでもない。鈍感な人だったら気付かないかもしれない。でもそこに神経を張り巡らせられるかどうかが、分かれ道。
世の中の「良いモノ」はそれができているから、愛される。それを作れる人は、そういう考え方が出来る。それが出来る人は、なぜできるのか。自分も似たような経験をしてるから、わかる。わかるから、できる。できる人は、たくさんのことを経験しているから、わかる。
「気が利く人」になるのは、難しい。