2007年06月30日

今日は妹の結婚式。

なわけです。
6月30日。

良い式になるといいなあ、めでたいなあとは思う。
けどやっぱり、あまり興味がない(笑)
もうね、ほんと話す人話す人、「妹がお嫁にいっちゃうんだね!」
とか、「お兄ちゃん大変だ!」「強がっちゃって〜!」
なんて言われるんですが、もうそれが一番めんどくせえ(笑)

いや、ほんとになんかやる気がないというか興味がないというか・・・。
だって、僕3日前までどこでやるのかすら知らなかったぐらいですから(笑)
最寄の駅は知ってましたが、具体的にどこの結婚式場で、何時からやるのかすら知らなかった・・・・。

なので、たぶん泣かないです。
3月の友人の結婚式では泣いたのに(笑)
別に、こともあろうに妹夫婦は超近所に住むし、そもそも既に家にいないし、僕毎日帰り遅いし・・・で。まあ〜、よかったねぇ〜ぐらいなもんだろうな・・・。

まあ、適当にお兄ちゃんやってきます。




・・・・・・・。




違うのね。
これが一番憂鬱なのね。
「お兄ちゃん」や「長男の顔」で参加するのに、「新郎の同級生」という顔も合わせてしなきゃいけない。なんだよそれめんどくせえよ(笑)新郎の友人は本来全く関係のない人のはずなのに、中学の同級生がいっぱいいるわけですよ。「家の顔」を外の人に見られる。なんか、家でパジャマ姿の自分をマジマジと見られる感じです。

間違いなく、今日の結婚式で一番複雑な心境なのは僕に違いない(笑)
ササっと参加してきます。

おにぃty・・・・いやどうきYuせ・・・・ぅあぶぶぶ。
posted by 総さん−ソウサン− at 10:33| ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月26日

金は力という事実に立ち向かう覚悟。

最近、仕事の内容が変化しています。
というのも、即戦力候補の僕は普通の新人アシスタントとして使うわけにはいかず、そろそろメインディレクターとして一つの案件に入らなきゃならないのですが、なかなか受注が決まらないのですね。次が決まったら確実に僕が担当になるのでドキドキです。

で、今は何をやっているかというと先輩や上司にくっついて新規案件の営業にまわってます。といっても、ウチの会社は一般的にいう営業はしないので、会社回りをしてご挨拶・・・なんてことをやっているわけではないです。まずクライアントからウチに問い合わせがあり、そこで先方の与件や予算感の確認、合わせてウチのやり方をプレゼンして理解してもらう場なのです。つまり、営業というよりはその次の契約内容検討に近いですね。


ここ二週間ほど、これでもかというほどその新規案件打ち合わせの場に同席させられます。たぶん、受注したら僕が担当するので、あらかじめクライアントの状況を把握しておけということなんでしょう。

今日も新たなクライアント企業の担当と会いました。先輩が打ち合わせ後にそう漏らしたように、手応えはなかったです。渋い顔をしてましたから。何がクライアントを悩ませるかって、値段。ウチのWebに関する考え方やプロジェクトの進め方、その手腕に疑問を抱く方はほとんどいません。成果を約束しますし、実績もある。その辺では確実に他を圧倒している。でも、その分値段も半端なく高い。

「こんな金額、普通の会社には出せないよなぁ」
先輩はそう言いました。
出せないですよ。年間の利益ですら、そこまで達成できていないような、そんな金額ですから。ましてや手にとって触ることの出来ないWebにポンと大金を出して、社内でリニューアルに向けて大量の人材を割けるなんていう企業の方が珍しい。


あちらもビジネスとして来ていますから、値段を聞いて「うわー!高いなあ!」なんて、オバハンみたいなことは言えない。笑顔を崩さず、苦笑いをしながら申し訳なさそうに「そうですよねえ〜、それぐらいかかりますよね〜、ははっ」なんて辛そうな返事をする。そんな時、僕はやっぱり、自分の追い求めるものとは違うなぁと思います。
彼等が辛いのは、この結果を社に戻って報告しなければならない。愕然とするような金額に諦めの境地でしょうね。そしてもっと辛いのは、妥協以外に他に打開策がなくなること。Webサイトが機能せず、社内に問題を抱えなんとかそれを打破したい、解決して欲しいと我社の門を叩くクライアントは、前述の通りウチのやり方に非常に共感し、「ここなら何とかしてくれるかもしれない」と、自らのビジネス、企業としての展望を熱く語り出す。そしてビジネスとしての発展、Webでの成功に夢を抱くのです。しかし、その夢はお金という現実にあっさり打ち砕かれる。その時のクライアント担当者の表情は、ビジネスマンとしての体裁を崩せず、平静を装う中にも苦しそうな、せつないものです。

そしてウチを諦めた所で、ウチの様にWebをビジネスのツールとして捉え、あくまでビジネスコンサルが行えるWeb屋は皆無に等しい。小さな制作会社なら存在するかもしれませんが、そこには実績も、なにより体力もない。大手ではもちろん聞いたことないし、他に無いからウチがバイネームで仕事ができるのです。ウチを諦めたクライアント企業はその後どうするんだろう。たぶん、妥協しかないと思うのです。


恋人や親を喜ばせたくて、有名なレストランを訪ねて見たら、とてもじゃないけど出せるような金額じゃなかった。なんてところでしょうか。


僕は、やっぱりそういう人にも、むしろもっともっと小さな会社にもWebを提供したいなぁと思うのです。でもね、だからといって今まで自分がやってきたような、数多ある制作会社がやっているような動く絵や誰が見ても使いやすいなんていう通り一辺倒な、役に立たないサイトは作りたくないのです。肉屋なら肉が売れる、喫茶店ならお客さんが増える、そんなサイトであって欲しい。

大きな大きな矛盾がそこには存在する。我社は、何もクライアントから金をむしり取るためにWeb屋をやっているわけではない。良いサイト、機能するサイトを作ろうと思ったらそれだけ金がかかるということなんです。実際、金額に見合う労力を費やしていますから。

機能するサイトを作るたむには、しっかりとした戦略を立てなきゃならない。しっかりとした戦略を立てるには、問題点を確実に把握しなければならない。問題点を的確に捉えるためには、綿密な調査をしなければならない。そら、時間も労力もかかる。


成果を約束する。
クライアントと対等以上に渡り合う。
そして、名前で仕事が来る。
凄いことですこれは。

でも、お金のない人にそれを提供するのはもっと難しい。
そんな矛盾にいま、ぶつかってます。
どうしたらいいのかわからん。

たぶん、現実はどこかでクオリティを落とすしかないんですけどね。
そうすると、どこで金額とクオリティの折り合いをつけるのか。

難しい問題です。
posted by 総さん−ソウサン− at 21:35| 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月22日

役所はなぜ平日しか動かない。

ズサンな管理は今に始まったことではないですが、根本はズサンなんじゃなくて、目的意識が低いんですよね。

少なくとも僕が「市民と役人」として接して来た人は全てそうだったな。今いる会社からすると、南極と北極ぐらい意識が違う。今の会社は、もうこれでもかというほど「それは何のためにやるの?」を突き詰める会社ですから。

ずーっと不思議で仕方ないんですよね。
なんで、市役所や警察署は土日祝日に稼動してないんだろう。意味がわからん。別にね、公的機関の全てが休日対応をしろということではないです。事務仕事等、休日稼動が意味をなさないものもありますから。でも、市民の窓口になる部署まで休むのは、はっきり言って意味がわからなすぎる。だって、彼らの仕事は僕ら市民と応対することでしょ?

マクドナルドの本社やマネジメント、企画部署は土日なんてやる意味ない。でも、店舗まで土日休んだら笑えないでしょ。彼らは、なぜ土日も営業するかというと、メインターゲットである消費者が、土日に店に来るから。バカでもわかる理屈ですな。


「市役所や警察署は営利団体ではないから」

とか、これまた浅はかな反論をする人がいるんだけど、営利団体じゃなかったとしても、サークルではないわけで(笑)どこからかお金が出て運営している以上、健全な経営を目指すのは義務。遊びじゃないんだから。

「会員の方からお金をもらって運営しています」
「そのお金を最大限に活かして運営するにはどうするべきでしょうか?」
「会員の方が1番集まりやすい日に動くのが最も無駄がないと思います」


休日対応したら余計に費用が嵩む?
バカだなぁ。
平日の人員を減らせばいいんだよ(笑)

「お客様が1番多い日に従業員を厚くする」

その辺のデリバリーピザ屋の店長でもわかることだ(笑)でね、だいたいこういうこと言うと、頭の悪い役人さんは「他の曜日を休みにしたら、そこから反発が来る」とかアホな平等論を言うんだろうかと思うわけですよ。いやいや、それなら現状は対象ユーザのほとんどを無視しているんだってば(笑)
まあ、そもそも毎日やればいいだけなんですけどね。別に全員が毎日出る必要もないし。


あなた方のお客様は誰ですか?
何のために役所は動いてるんですか?
最も無駄のない運営を目指すべきではないのですか?

「免許の更新です」
「平日の17時までに来て下さい」


お前が決めるなよ(笑) 考え方がそもそも甘いと思うんですよね。一人の人間の時間を奪うことがどれだけ大それたことか。単に自分の用で本人が仕事を一日休むだけ、なんて考えてるんだろうケドそれがまず甘い。原価管理とか考えたことないんだろうな。その人が仕事をするべき平日を1日休ませるということは、その人の給料一日分を使っているということ。仮に時給2000円の人なら、2000×8=16000円の費用が発生するということ。本来、その人が出勤していれば16000円入るのに、仮に欠勤になると16000円を払っているのと同じ状態なわけです。これは、別に役所じゃなくても休みをとって遊びに行けば一般企業相手でも同じことなのですが、決定的に違うことがある。役所にはすでに税金として市民は大金を毎月納めているわけです。すでに役所のためにお金を払っているのに、その上強制的に16000円を払えというんですよ?どれだけ大それたことを役所が言っているかわかりますよね。

しかも、事実は実はもっと大きい。
僕らは、会社の一員として仕事をしてお金を貰うわけですが、僕が実際に稼ぎ出しているのは僕らのお給料だけではない。当然ですね。給料分だけじゃ、会社はまわらないですから。空調や衛生、リース代と会社の維持にはさまざまな費用がかかる。僕らはその分も稼ぎ出さなければならないので、実質的に稼いでるお金はもっともっと多いのですね。一般的にはその人の給料の3〜4倍といわれています。僕の原価を僕は把握しているのですが、時給にすると10000円近いです。と、いうことは、僕が仕事を休むことによって出る損害は80000円近いわけです。でね、しかもその上会社は会社で税金を納めているわけですから、80000円がまるまる損益になる。役所の怠慢のおかげで、それだけのお金を(しかもそれでたった一人分)浪費している。

有休を使えば損しないかもしれませんが、有休もその人の財産ですから。会社から「働かなくても賃金を払うよ」と言われている日なのだから、つまり「お金の代わりに働かなくてもいい日を与えます」ということ。出勤しなくても給料が出るのだから、つまり賃金自体は発生しているのですね。


こうやって考えると、ほんとにありえない話だ。
posted by 総さん−ソウサン− at 23:07| ☔| Comment(5) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月19日

二年後の僕は誰。

二年後の僕へ。


こんな手紙を出したら、それを1番楽しんで読むのは、僕自身かもしれない。

二十歳を迎えた頃から、本当に二年後や一年後ね自分が想像できない。想像していたとしても、全く違うものになっている。
正確に言うと高校卒業から。
まさか、自分が専門学校へ行って、コンテストで受賞するなんて、夢にもどころか身の回りの他人の話でも信じてない(笑)

まさか、専門学校時代に自分が卒業後に宮崎県に行き、仕事をしながら一人暮しをするなんて、全く想像もつかなかった。

宮崎にいる時に、二年もたたずにまさか自分がその会社以外の会社に転職し、本当にWeb業界の門を叩くことになるとは、宮崎の誰も信じなかったでしょう(笑)

Web業界の門を叩いたあの日、まさか二年後に業界No.1といわれる今の会社の一員になれるなんて、僕だけじゃなくて修業をさせていただいた新宿の大手制作会社の先輩方も思わなかったでしょう・・・。

もちろん色んな出会いや、起きる事象全てを想像できる人はいないわけで、誰だって先のことはわからないわけですが、僕の場合、メインライフそのものが全く見当がつかない。

今も二年後どころか一年後もわからない。
これは、良いことなのか悪いことなのか。

先が読める人生なんてつまらないので、良いことと捉えていますけどね。
posted by 総さん−ソウサン− at 00:02| ☔| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月15日

目的と裏付け。

やっと今週も一週間が終わりました。
幾分、今週は暇だったかな(笑)

今までやってきたことが、ほんとに通用しないなぁと毎日思うわけですが「他を知っている」ということは決して悪いことばかりではなく、良いこともあります。そもそも、Web屋なのだからWebの知識があって困ることはないですしね。業界未経験の方が社内での風当たりが弱いのは間違いないですが、彼等は彼等で「知識が何もない」という不安を抱えていますから、大変ですよね(ただ、先輩や上司もそれを理解した上での対応をするので、絶対経験者より楽ですがw)

他がどんなことをやっているのか知っているということは、つまり我社がどうしてNo.1をうたえる強みがあるかを理解できる、ということです。こういう思考は、ココへこなければ出来なかったと思いますね。

僕もそうでしたし、他のWeb業界の方のblogや、実際に働いている方の話を聞いてると、技術や外面の話に行きがちです。技術も外面もツールですから。デザイン学も、情報デザインも、ログ解析も全て方法論。戦略ではなく戦術なのです。戦術を学ぶことは大事ですが、戦術が目的になってはいけない。
Flash?CMS?Ajax?SEO?
確かに素晴らしい技術だけれども、使えば良いというわけでもないし、弊害もある。

「それを使うとどうなるんですか?」

これに答えられなければ意味がない。大概の制作会社は答えるわけです。
「検索エンジン上位表示ができます!」
「更新が自分でできます!」
「動くサイトができて御社のブランディングに繋がります!」
なんて。
大手制作会社のWebディレクターが言えば、たいていの企業Web担当者は「なるほど!」となりますね。確かに「どうなりますか?」という問いに答えてはいますから、間違いではない。けれども、それじゃ根本的な解決にはならないのですね。なぜなら、本来の質問の意図はこうなるはずですから。

「で、ビジネスの何に役立つの?」

Flashでカッコよくしようが、SEO対策を施そうが、それが目的になってしまっては意味がないのです。Flashでカッコ良いデザインになっても、ユーザがそれを求めてなければなんの意味もない。SEO対策をしても、肝心のWebサイトがユーザのニーズを満たしていなければ意味がないし、自分の問題を解決してくれないサイトに訪れたユーザは二度とそのサイトには来ないでしょう。結局、Webサイトといえどプロダクト商品と変わらないわけです。

・ターゲットユーザは?
・ユーザが持つニーズは?
・ニーズ喚起の必要性は?

これらがはっきりしてなければならない。だいたい、どこも企画書には書いてあるんですよ。でも、肝心の根拠がない。ユーザが誰で、そして何を求めているのか。どういうキーワードでユーザは検索しているのか。そのユーザに対して、何をしてあげなければいけないのか。

「我社には○○という名の通った商品があるので、それを売り出したい」
とか
「名前を売りたい。ユーザにハイセンスな印象を与えるデザインをして欲しい」


なんてクライアントはいいがち。そして、制作会社は「では、検索エンジンにひっかかるようにその商品名をたくさん出しましょう。またトップからも迷わないように誘導しましょう」なんて言うわけですが、大事なことが欠落しているわけですね。


そもそも、そのキーワードでユーザは検索してるの?


笑えない現実です。
固有名刺として有名でも、ユーザはそれで検索なんかしない。商品名で検索して来たユーザは、もうすでにその商品へのニーズをはっきりと抱えたFanですから、むしろあまり対応はいらないですしね。
会社名も同じですね。
会社名なんて、ユーザにはどうでもいいんですよ。良いサービスさえあれば。世に数多存在する「ブランド」といわれる名前は、あれは名前が良いのではなく「質の高いサービス」を提供し続けているから、名前が力を持つわけです。

なぜ、それが必要なのか。
なんのために、それを利用するのか。

これこそが最も大事なセンテンス。
単純な話なんですけどね。
サッカーなんかで言えば、ゾーンプレスやサイドアタック、フラット3にあたるものです。「最新の戦術なんで、これは良いですよ。使いましょう!」なんて言っても誰も納得しないですね。

「勝利のために」
「勝つためには相手の弱点であるココを狙う」
「サイドアタックを使おう」

が正しい論理ですから。
「全てのデザインには機能がある」
デザインという外面には、その意図する機能=根拠があるという話。
でも、物づくりはこれでは足りない。
こうでないと。


「あの人が使うから、そのためにはこの機能が必要。だからこのデザインになる」
posted by 総さん−ソウサン− at 20:56| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月11日

見えて来た夢の青写真。

最近、毎日が憂鬱です。
入社してから褒められた記憶がない。
というか、毎日物凄い勢いで怒られます・・・。
智恵熱やプレッシャーからくるストレスで入院する人がいる会社ですからね。ただ、先輩も皆大変そうで尊敬するのですが、周りを見渡すとわかることは、やはり僕は特別難しいポジションにいるなぁということ。

鬼本部長にほぼベタ付きで仕事をしているのですが、初っ端からそれはかなり珍しいらしい。で、僕の凹む原因のほとんどはこの方からのプレッシャです。ともかく、厳しい。本当に細かい所まで気が回らないと認めては貰えない。あのカリスマ社長の次に厳しいと言われるのも頷けるってもんです。ま、言葉が著しく攻撃的だということもありますが・・・。何度人格否定や全否定をされたことか・・・orz。けれども、不思議なもので周りには「総ちゃんは黙々と卒なく仕事をこなしているよね」と見えるらしい。そんなに余裕があるように見えるのかしら(笑)

そんな最中ですから、将来のことをよく考えるわけです。正直、ココでこのまま続けていけるのかは全く自信が持ててないですし。

仮に、今の会社で4年も5年も続けて、僕は幸せになれるのか。そう考えると難しいなと感じます。たぶん、3年も続けられれば、この会社は生き残るだけでもかなりの年収と地位を得られると思います。社長いわく「いるだけで70点はとれる会社」。その通りだと思います。ビジネスの何たるかを知り、Webブランディングの第一人者であるこの会社には揺るがないコアコンピタンスがある。それをまず体に叩き込ませるだけで・・・という話。けれど、それは僕にとって幸せなのか。

答えは否なのです。
いや、僕にだって野心はあるし、有名になりたい、名前を売りたいと思う心はあるし、それは人一倍強かったと思います。でも、それって結局その仕事が好きなのではなく、誰かに認められたいということなんですよね。もちろん、その感情がない人は大成しませんが、それだけじゃダメです。有名に成りたいだけで、サッカー選手になる人、なれる人は皆無に等しいでしょう。やっぱり、サッカー、好きじゃないとね。

この道で有名になれるならなりたいです。そして有名になるなら、今の会社にいることが最短距離なのは間違いないと思います。でも、有名に成りたいほどこの道が好きかというと、たぶんそこまででもない。別に紙でも映像でも空間でも、まあ、はたまた物書きだって教員だって興味はありますから。

Webサイトというのは建築物に似ていて、今の会社は成果が出なければ受注は受けないし、金額もバカ高い。当然、相手は超一流企業だらけ。言うなれば超高層ビルや、テーマパーク、はたまた土地開発等の巨大建築物を造っているようなものです。そのため、工程を細かく区切り、都度クライアントとの合意を取り、無数のドキュメントを管理し、サイト構造は緻密の極みです。それが出来る人や組織は素晴らしいと思うし、実際僕にその能力が必要ないということはないです。得られるなら是非得たい能力。が、自分がやりたいことは、果たしてビジネスの根城となる巨大建築物なのか?ココに来て、そうではないということに気付いたのです。

原点に帰って、自分のやりたいことってなんなのか。答えは、以前に書いたぼんやり浮かんだ現実味のない「夢」という名の想像の中にありました。

「一線を退いたら、商店街をチャリンコで駆けずり回るWeb屋になりたい」

「有名になりたい」「凄い人になりたい」というある意味でミーハ−な感情を削ぎ落とした、ありのままの僕のやりたいこと。それは、僕が作りたいのは、豪華な建物、六本木ヒルズや東京ミッドタウンではなく、ドリームハウスなのです。お金がない人もいる。土地がない人もいる。場所を譲れない人もいる。それでも、良い家が欲しい。今の会社は「当たり前の事を当たり前に」という会社です。だから、ビジネスが出来るのですね。しかしそれは「Webサイトには大金がかかる」「Webサイトは手間がかかる」ということを否定しないということ。だから、金のない企業、人員をWebに割けない企業は受注しない。


でも、世の中にはそれができない企業の方が多いです。社員1000人以上の中小企業でもそうなのだから、数多ある小さな会社、商店はまず無理でしょう。僕は、そんな人達にもWebサイトを持てるような仕事がしたい。それも、ちゃんと機能するサイト。

いまいる会社は、医療業界で言うと最先端の大学病院。でも、僕はその技術に興味はあれど、そこに夢はないんです。町内を原付きで走り回るような、そう、Dr.コトーのようなWeb屋になりたい。

地位や名声なんて手に入るわけもないし、収入も減るでしょう。でも、それでもいい。結局、自分が熱意を持ってやれなければ何にもできない。メールも使ったことのないようなオッサン相手に、商売の道具となるようなサイトを提供したい。

そうすると、僕はどこを拠点に置くのか。
やっぱり、思い付くのは生まれ育った街なんですね。

この湘南という「Web田舎」で、Webサイトを持てないような個人経営の会社や商店、施設のWebサイトを作りたい。そして、そこを利用する湘南の人々にもいくらかの幸せを提供できたら、そうやって故郷に貢献できたら、こんな素敵なことはないなと思うのです。そういう夢なら、あれだけ嫌がっていた「社長」という肩書きもいいかな、なんて現金なことを思ったり。小さな事務所を構えるのも、悪くないですよね。

いつまで、今の会社にいるかわかりません。
吸収できるものは吸収したいと思うし、若いうちしか冒険できないとも思う。
まだまだ未熟だと思うし、今の会社で長居してしまったら、もう収入減に絶えられなくなってしまうかもしれない。

とりあえず、1年間は何も考えずに頑張ってみようと思っています。
ま、潰れなければだけど(笑)
一年経って、その景色から選択しようと思っています。

でも、僕の今の夢はいずれ湘南に戻ること。
生まれ育った街で「原チャリディレクター」になること。

皆さん、よろしく。
posted by 総さん−ソウサン− at 21:23| ☔| Comment(9) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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