昨日はデータ作成で怒られ、今日はクライアントとのミーティングで怒られ。一口に怒られると言っても、単に注意されるだけではないです。もうズッタズタのボッロボロにされます(笑)
「はあ?バカじゃないの?」
「常識なさすぎなんだよ!」
「社会人何年目よ?今まで一体何やってきたの?」
「処理速度は遅いわ、気は利かないわ、常識はないわ、使えなさ過ぎ」
「他のアシスタント連れてった方がまだ使えるよ」
「ふざけんなよ。それはおまえがズボラで怠けてるだけだろうがよ!バカじゃないの」
さすがに、今日は帰りのタクシーの中で罵声を浴びせまくられ心が折れそうでした・・・orz
人生でこんなに否定されたこともないなぁ。
今日のミスは、ミーティング準備の段取りで周りが見えていないこと、機密保持の自覚が足りないこと、ですかね。上司が言ってることは正しいのですが、なにぶん今の会社は厳しい会社で、そして矛盾するかのように、Web業界というのは緩い業界なのです。その緩い環境に身をおいていたことで染み付いたマナーの低さが出てしまいました。 とくに、機密保持に関しては僕の前職のように会社全体で専属のクライアントとやり取りしていると緩くなりがちだったりしますね。
しかし、本当にヤバかった。
人に怒られて泣いたりとかはない人間なので、涙こそでませんでしたが、次から次にでる否定の台詞に、もう手は汗でダクダクになるし、うなだれて顔はあげられないし、精神的に追い詰められるし、心が折れる寸前でした。
でもまあ、時間を経るごとに平常心を取り戻していくのだから、不思議なものですね。これだけ言われてすぐに立ち直れる僕は、やっぱりタフな方なんでしょう。あそこまでの否定をされてショックはまだ抜け切れませんが、やっちまったものは仕方ないしね。次同じことをやらないように体に刻みこむしかないですから。
時に、そうやって怒られて腹が立つってことは僕はあんまりないんですよね。それはもう昔から。実力を認めている目上の人からなら、人格否定されると凹みはしてもムカついてグレることはないです。意外がられるのですが(笑) 自分でも意外なんですが、言われたら言われっぱなしでジッと堪える方です。仕方ないなーって。
それでも今日はさすがに堪えた。
帰り際、そんな僕に一人の先輩が声をかけてくれました。
プロジェクトのメインディレクターで、僕の直接の指導者。いわゆるブラザーにあたる人です。
「ソウちゃん、今日本部長に言われたこと、忘れないようにね」
「ほんとはこんなもんじゃないから。もっとずっと怖いから(笑)」
彼なりに僕を気遣ってくれたのだと思います。フラザーにもかなり注意されたんですけどね。さすがに人格否定はないですが(笑)
ブラザーの先輩は、一年前に僕と同じ歳で入社して、その前もWeb制作会社にいました。そう、僕と全く同じ道を歩んでいる人。「業界経験者は使えない」という定説を謡う我社ですから。きっと「こんなもんじゃないよ」というのは彼の受けた事実でもあるんだと思います。社内でも1・2を争う厳しい上司の下ですから。
そんなブラザーは最後に一言僕に言葉をくれました。
「頑張ってね」
何気ないその一言が、すごく暖かかった。
そして、僕を気遣ってくれているというその想いが、涙が出るほど嬉しかった。ブラザーにとっては、なんてことはないただの一言二言だったかもしれません。でも、そんなこと僕には関係ない。
僕に届けられたその手紙は、暖かかったのだから。
僕にとってはそれが真実。
希望を失った人間が諦めるんじゃない。
そこに希望を見出だせなくなった人間が諦める。
どんなに否定されても、また立ち上がればいい。
そこにまだ走る道があるのだから。
先を行くあの人が見守ってくれているのだから。
すっげー辛いけど、
寝っ転がってる場合じゃないよ、僕。
太陽は空を見上げた人間にしか見えない。
明日もまた頑張ろう。
顔を上げてね。