2007年04月01日

この場所から逃げ出したい。

エイプリルフール、ではないです。
僕の仲間や、僕の事を知っている人は大抵意外がりますが、
僕にもそんな気持ちになるときがあります。
出来るならば持っているもの全てを放り投げて、この場所から逃げ出したい。何もない、無の場所へ行きたい。責任も義務も期待も裏切りもなく、毎日何かに追われる事も無い。そんな世界へ逃げ出したいと思う。

特に、溯ること2年前。
Web業界の門を叩いてからは、常にその感情との背中あわせですね。
ディレクターという職業は、クライアントの広報担当者、その上長であったり管理職であったりする方、社内の営業、アートディレクター、デザイナー、コーダー、SE、校正、ディレクターグループの上長とプロジェクトに関わる全ての人間とコンセンサスを取り、プロジェクトのリーダーを務めるという職業。当然、プロジェクトに対して最大の決定権限を持っているのですが、つまりそれは裏を返せば巨大な責任を負っているということです。

全ての人間とコンセンサスをとるということは、僕の仕事のミスや遅れは全ての職人に影響を及ぼすという事です。その責任を一手に引き受けるのがディレクターだと言えば、そのプレッシャーの大きさをご理解いただけるでしょうか。

最近は慣れてきましたが、この業界に入って半年は毎週月曜日が憂鬱でした。何か漏れている事は無いか、何か忘れていないか、リスクヘッジを怠っていないか、今日は大丈夫だろうか、明日は大丈夫だろうか、クライアントに怒られるんじゃないか、上司に、デザイナーに、他部署の管理者に責められたりしないだろうか。ほんと、一度休んでしまうと心も休んでしまい、憂鬱になるもんです(笑)

明日から、本格的に新しい会社でのお仕事が始まります。
この業界に入ってから、その名は嫌というほど聞いてきたし、他の制作会社とのスタンスの違いに何度驚かされた事か。たった2年で、その集団の一員になれたことは自分でも驚きですし、希望や期待はもちろんありますが、前向きで精神力だけには自信がある僕でも、さすがに憂鬱です。厳しい会社で、精神的なプレッシャーがきついのは間違いないですから。



出来る事なら、この場所から逃げ出してしまいたい。



僕の事を、悩みもなく常に前向きであっけらかんとした性格だと思っている人が多いのですが、僕の根本はスーパーネガティブでなりたってるんです(笑)常に最悪の事態を頭に描きながら、それに怯えながら生きています。それでも、前向きになろうと努力するのは、起こりうる最悪の事態に怯えて身動き取れなくなることが、自分にとって一番恐ろしい事だと考えているからというだけです。だから、勇気を振り絞ってチャレンジする。

我ながら弱いなぁと思いますが、そんな弱い自分、自分の弱い部分を否定することだけは避けるようにしています。どんなに虚勢を張ったところで、やっぱり怖いものは怖いですから。失敗するかもしれない、馴染めないかもしれない。

誰に聞いても「お前なら大丈夫でしょ」と言ってくれます。
実際、僕自身なんとかなると思っています。
そんな周りの期待や、何より自分に対する自分への期待が重くのしかかる。そんな状況にウンザリする弱さも、やっぱりまた自分なのだろうと僕は考えるようにしているのですが。

ただ、少なくとも僕の知っている自分は、皮肉にもプレッシャーのかかった時ほど、能力を発揮するということも事実です。苦しいけどもその集中力のおかげで、良い結果が得られる事が多い。

高校時代ぐらいまででしょうか。
どんなことも諦めず強い心を持って、どんな事も解決できる人ほど素晴らしい人だと思っていました。それこそが、人として魅力のあることなのだと。そして、周りの輝いている人、華やかな集団の人はそういう人なんだと思っていました。しかし、人に触れ、自分を見つめなおした所で、そういう人は本当に強いとは言わないのだと、僕は考えるようになりました。

自分も、そして他人もほとんどの人はスーパーマンではないと気付いた時、取るべき行動は自分の弱さを認めることだと考えるようになりました。大事なのは恐怖心を消す事じゃない。恐怖心を上手に抱える事だと。

今すぐにでも逃げ出したい。
そんな弱い自分を好きにはなれない。
けれど、そんな弱い自分がいるからこそ、その先に成功があるのだと僕は思っています。その恐怖心がない人、自分は失敗するかもしれないという恐怖心が無い人は、成功する事は出来ない。いつだって人を動かすのは脅迫か恐怖。失敗したくないから頑張るのだし。

その恐怖を抱えながら、精一杯やるしかない。
どうせ、僕にはそれしか出来ませんから。
精一杯やれば必ず道が開ける、新しい道が見つかるとは思いません。
世の中そんなに甘くないよね。
でも、新しい道を見つけた人は皆、精一杯力を出し切る努力をしている。

不思議なモノで、この場所から逃げ出して楽になりたいという欲望を振り払い、今の道を走る気持ちをつなぎ止めているのは、周りの期待だったりします。何かに失敗して、大きな損害を出してしまった時、大きな大きな舞台が待っているとき、逃げ出したいという僕の心を握りつぶすのは、最後のところで踏ん張れるのは、周りの期待があるからです。


「こんなところでクタばってられるか」

本来、月に一度の仲間の集いを4月ではなく3月31日に行ったのも、実はそういう僕の弱さから来るものでもあったりします。発端はもっと別にありますが。初の出社前に飲み会をするというのは体力的にハードかなと思ったのですが、それより先に仲間の顔を見ておきたかった。よし、がんばるぞ、と心に誓いたかったから。

期待は重いです。ウンザリする程のプレッシャーになります。
けれど僕は、その期待に押しつぶされる人にはなりたくない。
願わくば、周りの期待を自分の力に変えられるような人でありたい。

だから、僕は逃げません。
だから、僕はどんな時も自分を信じるスタイルを捨てない。
最後まで信じ続ける事が、僕に出来る戦闘体勢だから。

明日から、また頑張ります。


posted by 総さん−ソウサン− at 23:56| ☁| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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