ほんと、どんだけ書かないんだというぐらい更新をしていなかったので、その罰だろうか。もう書く気しないな(笑)
先日、話題のIKEAに行きました。
あんまり家具とか興味ないので、その辺でもうアウトなのかもしれないけど、でも確かに安いですね。安い安い!普通の家具店に比べたらベラボーに安いんじゃないでしょうか。確かにデザイン性も優れているし。単純な絵的センスという意味ではとても参考になるんじゃないでしょうか。どれも大雑把な中に細かい芸が効いていて、確かに日本人ぽくないデザインだなーと思いました。
でも、商品陳列や店内のシステムがどうも不満です。
っていうか、物凄い疲れる(笑)
単純に人が多いというのもあるだろうけども。
「○○が欲しい!」という風に決め込んでいくと、むしろIKEAである必要もないような・・・という気すらします。
なーんでこんな疲れるのかな〜と思ったんですね。
で、わかったことは、あそこは家具のディズニーランドみたいなんですよ。まるで何かのアトラクションの中にいるみたい。家具陳列のためのモデルルームがいくつもあって、順路があって・・・と。だから、商品のデザイン性以上にデザイン面が優れて見えていると思います。だからまあ、楽しいっちゃあ楽しい。でも、楽しいということは長居すると疲れる。心や体に何らかのアクションを仕掛けられているという事ですから。
これで問題なのは、本当に買いたい物を探しづらい事。
探せるんだけど、僕、たぶん自分の買い物でもへばります(笑)
新婚さんとか、ものっすごいテンション高いときなら良いですけど、普通に家具を探すとなると、ちょっと行きたくないなーと思いますね。だいたい、探したい家具のコーナーに行くのに「近道」とかあるんですよ?マリオカートですか?みたいな(笑)順路があるゆえ、つまり本来四角いスペースを蛇行するような順路になっているわけです。そこを直線的に突っ切れば近道になるという。
これは二つのデメリットがあって、順路として壁が仕切られているから、まず自分がどこにいるのかわかりづらい。それはお前が方向音痴なだけだと言われればそれまでですが、そもそも方向感覚が無いと商品が探せないという事自体が問題。もう一つは、単純にその商品コーナーに行くまでに時間がかかること。まあ、早い話が現在位置と目的地が把握しづらいということです。
僕、その後にニトリに行ったんですが、ニトリの方がぜーんぜん好きです。値段も若干ニトリの方が安いような・・・。デザイン面はIKEAですけどね。ニトリって完全日本ブランドなんでしょうか?
IKEAとニトリの違いって、もう完全にスペースの違いなんだと思います。あの順路を追うような商品陳列システム、組み立て式にすることで搬送を軽減し消費者自身が持ち運びできる商品梱包といい、基本的には土地が広い地域のニーズだと思うんですよね。店舗のスペースが広ければ、順路を作っても通路を大きく確保できて、ストレスのないショッピンが出来る。そして、土地が大きいという事は送料の負担が大きくなることも意味する。消費者が自らの足を使って運べばその分大幅に安くなりますから。その証拠になるかどうかはわかりませんが、IKEAは送料が高いですね。
ニトリはその辺は正反対です。
組み立て式にて価格を下げるという価格設定システムこそ同じですが、こちらに順路はない。商品が格子状にタテヨコ整理されて陳列されており、そのコーナーにも最短距離でいける。そもそも順路がない。土地が少ない店舗にはコチラの方が効率的に商品をおけるでしょう。まあ、無駄がありませんから。また、一定額以上を購入すれば、送料はタダになり、そしてDIYの浸透の低い日本において、自らで組み立てるというのはかなりのリスクを伴います。それを把握してなのか、ニトリには組み立てサービスもありますね。
IKEAを見ていて、この感覚どっかで感じた感覚と一緒だな〜と思ったのです。で、それはなんだったかというと、あら、僕の業界じゃないですか(笑)SONYやブランドの商品サイトに多いFLASHバリバリのWebサイト。見栄えやインパクトばかりに目が行き過ぎて、ともかく使い勝手が悪いWebサイトを連想しました。パンくず一つも無くて、オープニングFlashのスキップ機能もなく、延々とアニメーションを見させられた後、グローバルメニューに該当するものがなくていちいちトップページに戻らなきゃいけないようなサイトです。どこのページにいても、目的のページにすいすいと辿り着けるページじゃないと、ねえ?
IKEAってこの後どうなるんでしょ。
ニトリがもう少しデザイン面が優れていたら(っていうほど悪くもないケド)、そのうち飽きられる可能性も少なからずあるんじゃないでしょうか。