2006年08月02日

僕のお仕事-フォントの話-

なかなかブログが書けない今日この頃です。
今日はお仕事の話。

まあ、右のプロフィールをご覧のとおり、僕のお仕事はWebディレクター。
「だから、WEBディレクターはやめられない」の島元さんのおかげで、その仕事が文書として形になり、以前に比べればわかりやすくなった職業ですが、まだまだですね。どんな仕事をしているのか、同じ業界以外の人にはいまいち伝わらない。どうもWebデザイナーの認知度が高く、ほとんど「WEBデザイナーという人がインターネットのホームページを作っている」と思われがちですね。いやいや、大変なんですよ?この仕事。ほんと頭使いますし。

家でいうと、ディレクターってのは設計士です。建築士でもいいのかな。お客様から要望、予算、スケジュールを聞いて「お客様が何を望んでいるのか」というニーズを明確に引き出し、それを組み立てる。その組み立てた設計にそってデザイナーなりオペレーターが骨組みを作ったり、デザインをするのですね。まあWebディレクターがどういう仕事なのかは、またそのウチここで書くとして。今日はそのお仕事の一例の話。

当然、営業は契約の話をメインにするわけで、サイト制作に関することは全てディレクターが窓口となる。つまり、クライアントとは頻繁に連絡を取り合い、コミュニケーションを取るわけですが、当たり前に様々なクライアントがいます。なーんにも考えていない人がいれば、物凄い高い理想を持っていたりする人もいる。Webの知識もピンキリで、ひどい人はPCの操作すらおぼつかない。良いWebサイトを作るためにはそんな様々なクライアントをうまくコントロールしなきゃいけない。信頼を得ないといけないし、全くの別業界だろうが、知識があろうがなかろうが、相手にうまく物事を伝えなければ信頼は得られない。

と、そこである日こんなことをクライアントに聞かれました。
「なんでこの文字は文字化けするんですか?」
文字化けの原因もいくつかありますが、大抵はフォントが無いから。たぶんここまでなら誰でも即座に答えられます。しかし無垢の素人さんは、たまにドキっとする質問をしてくれます。
「その話はよく聞くんですが、フォントが無いとなぜ文字化けするのですか?」

きちゃいましたね〜。純真な子供と同じなのですね。大人には当たり前と受け止めていることも、経験と言う名の知識が無い子供は、たまにドキっとする根本的な質問をしてきます。さあ、どうしたものか。フォントの詳しい話などしても、このクライアントがわかるわけがない。というかそんな専門的な説明で理解できる人は文字化けの原因なんか聞いてこないですね。かといって一から段階を踏んで事細かに説明するのも、求められているものとかけ離れている。というわけで、う〜んと数秒唸ったあとに僕がした説明。

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例えば、今僕がSさん(クライアント)に「ひらがなの【あ】を書いてください」とお願いすれば書けますよね?それは、Sさんがひらがなの【あ】をご存知だからです。僕もひらがなの【あ】を知っていて、Sさんもご存知だから「ひらがなの【あ】を書いてください」のたった一言で、Sさんは【あ】を書けるのです。これが日本語を知らない外人さんだと書けません。ひらがなを知らないからです。その日本語を知らない外人さんがとりあえず書いてみようとなると、【あ】とはかけ離れたものが描かれると思います。それが、文字化けです。

PCに置き換えて話をしますと、ホームページやサーバーが「この文字をこの書体で」という指示を出しても、相手側のPCにその書体がなければ「なんのこっちゃい?」という状態になります。それでも、データとして文字は送られてくるのですから、何かしらは画面に表示します。しかし、その書体を”知らない”PCは、わけもわからずとりあえず表示しているわけで、それが文字化けとなってしまうのです。

余談ですが、フォントが無い書体の文字化け回避として「画像文字」という手があります。どんなPCでも、フォントがなくても全く同じように表示されます。ではなぜ全てを画像文字にしないのかというと、それはデータサイズが極端に大きくなるからです。先ほどの外人さんの話を例にしますと、たとえば日本語を知らない方に【あ】を書かせようと思ったら「まず横棒を上からちょっと下がり目ぐらいのところに長く引いて・・・・」と長々と説明することになります。ひらがなを知っている方に説明するのと比べれば、かなりの労力を必要とすると思います。画像文字というのもそれと同じで、文字ではなく結局のところ“画像”としてPCに認識させるのでたった一文字に対して「ここが黒、ここが白、ここが黒・・・」と極端に情報量が多くなります。そのため、極端に画像文字を多用することはありません。
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と、まあこんな説明をしました。
画像文字を多用しない理由は他にもいくつかあるんですけどね。
クライアントの方はとても納得してくれて「今までセリフだけ聞いてなんとなく覚えていたものが、すごく理解できました」と言ってくださいました。実際にクライアントにこの知識がなくてもWebページは構築できるし、更新もできます。だから一件必要ないようにも見えたりするのですが、こういうことをちょこっとだけ時間を作って、わかりやすく説明することで信頼度が大きくUPしたりしますね。それがまた他の制作会社の担当との違いを認識させるきっかけとなって、会社の株があがったりします。どんなに知識の無いクライアントでも、いかにわかりやすく説明するか。凄く大事なことで、これが僕のお仕事の一部だったりします。


posted by 総さん−ソウサン− at 23:53| ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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