2006年04月10日

怖くて電車に乗れなくなるよ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060410-00000103-yom-soci

痴漢で逮捕・不起訴、男性の損害賠償請求を棄却

 電車内で女性に痴漢行為をしたとして現行犯逮捕されたものの、不起訴となった東京都国立市、元会社員沖田光男さん(63)が「虚偽の申告で、証拠もないのに不当に逮捕、拘置された」として、被害を申告した女性と国、都を相手取り、計約1100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が10日、東京地裁八王子支部であった。

 松丸伸一郎裁判長は「女性の供述は具体的で、痴漢行為があったと認められる」として、沖田さんの請求を棄却した。沖田さんは控訴する。

 判決などによると、沖田さんは1999年9月2日午後11時ごろ、JR中央線の電車内で20歳代の女性に下半身を押しつけたとして都迷惑防止条例違反の現行犯で逮捕された。

 その後立川署に21日間拘置され、同署や東京地検八王子支部で取り調べを受けたが、一貫して容疑を否認、同年12月に嫌疑不十分で不起訴処分になった。

 沖田さん側は「女性は車内での携帯電話の使用を注意された腹いせに、事件をでっち上げた」と主張していたが、松丸裁判長は女性の供述内容について「供述は詳細で、実際に行為を受けなければわからない内容で信用できる」と認定。この供述に基づいて警察が逮捕、検察が拘置請求したことはやむを得ないとした。



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なんともバカげた判決ですね。怠けてるんだろうか判事は。
この裁判の争点は「痴漢が行われたかどうか」ではないでしょうに。
「"沖田さんが"該当の女性に痴漢を行ったかどうか」でしょう?

沖田さんがそこで痴漢を行ったのかどうかは、今のところ誰にも真実はわからない。もしかしたら、本当に女性に被害があったのかもわからない。ただ、少なくとも現時点では沖田さんを犯人だと断定できる材料は、質的にも量的にも不充分。だから、刑事では不起訴になったのでしょう。

疑わしきは罰せず
この鉄則を破ったら秩序は乱れるよ。
強者から弱者を守るための法律やルールが、その全てが強者と弱者の立場を即座に逆転させてしまう。

この辺、警察って物凄くおかしいと思うんだけど「疑わしい人は疑ってもOK」っていうのは僕は間違った価値観だと思うのですよ。怪しい行動を取っている人が疑われてしまうのは仕方ない。もうこればっかりは人間の習性だし、警察においてはそれが仕事なのだから仕方ない。ただね「疑った人が無実でもOK」っていうのは違う。絶対に違う。過去に犯罪をしていようが、なんだろうが間違いは間違い。無実の罪を着せたのは事実であり、それについてはキッチリと罪を償わなければならんと僕は思うのですよ。

沖田さんが本当に痴漢をやっていようがやってなかろうが、結論として「不起訴」になった以上、沖田さんは無実。その無実な人に汚名を着せたのだから、その罪はキッチリ償うべきでしょう。

この裁判には目に見えた問題として「被告の証言のみで[信用できる]という主観たっぷりのそれのみの判決が下されていること」がある。まあ、ココは多くの方が触れていますね。これでは、気に入らない男を「痴漢された!!」と叫んで、あとはプレゼン能力さえ高ければその男の人生を終わらせることが出来てしまう。痴漢は良くないし、受ける女性は怖いですよ。僕だって若かりし日になぜか痴漢にあったことありますから(笑)でもね、受けた経験のある人間から言わせて貰えば、僕ら男の「痴漢の濡れ衣を着せられて人生を棒に振る」という方が圧倒的に怖いです。どちらを選ぶかって言ったら僕はオッサンやオバちゃんに痴漢される方を選びますよ(笑)


そして、この裁判のもっと問題なところ。
これは上記の警察について。この沖田さんの訴えを「被告の証言のみ」で棄却されてたんじゃ、痴漢の冤罪うんぬんじゃなしに、警察の機能を是正することが出来なくなる。こんなもん、その女性以上に警察が「逮捕したもん勝ち」なんですよ。

「被害者も言ってるし怪しかったから逮捕しました。不起訴だったけど、後のことは知らんですよ。疑うことが私達の仕事なんですから」
っていうのがまかり通るってことです。
これね、ご自分の仕事にたとえればわかると思うんですよ。
警察の仕事は「疑うこと」じゃなくて「犯人を逮捕すること」なわけです。「犯人を逮捕する」ために「疑う」。疑えば仕事が終わるわけではもちろんない。疑うという行為はあくまで予測であり、事実に基づき犯人を捕まえてこそ意味を持つ。つまり仕事のクオリティとしては「事実に基づいた犯人逮捕」こそが命であり「疑う」という行為はプロセスに過ぎない。

クオリティが低ければ、周りから言及されるのは当然でしょ?
そして、損害や被害を増やさず利益を得るために予測して動き、仕事をする。誰だって、お金貰って働いていればそのリスクマネジメントをしながら行うはず。下手な仕事をすれば、叩かれるし減給の対象にもなる。当然。

そういう考え方で言えば、上記の警察のやり方はクオリティを無視したリスク管理の出来ていない仕事ですね。それを監督し是正するのが司法の任務を遂行する裁判所の仕事でしょうが。

大きな権力には、それに対抗する権力が働かなければ必ず腐っていきますよ、と。


posted by 総さん−ソウサン− at 19:00| ☔| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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